国内

清掃業に再就職した65歳男性「年収が5分の1になった」と激怒

 少子高齢化に伴って医療、年金、保険制度……高齢者を取り巻く“環境”は悪化している。それを何より敏感に感じ取っているのが当人たち。“ニッポンの大問題”を確かめるべく、高齢者100名余にアンケート取材を実施してみると嘆息、小言が出るわ出るわ。一人は、こう怒りをぶちまけた。必死に頑張って国をここまで豊かにしてきた世代を“逃げ切り世代”とは何事ぞ─―。

 * * *
●フーゾク店員の気遣いはいらない

 高齢者の性の問題に関しては、こんな声も聞かれた。「妻が先に逝ってから、すっかりご無沙汰。勇気を振り絞って風俗に行くと、『お客さん、大丈夫ですか? 系列には高齢者専門のソープもありますけど』といらん気遣いをされてしまった。年は取ったが、精力は衰えていないぞ」(元生保マン・69)

●3年目の女子行員にお茶を出した

 高度経済成長を支えた団塊世代も、いまや還暦を過ぎる。彼らの悩みも深刻だ。定年後も、嘱託として大手銀行に勤める62歳男性が打ち明けた。「60歳で定年となり、嘱託としてロビーの案内役で雇用されている。けど、3年目ぐらいの若い女子行員にアゴで使われるのは屈辱以外の何物でもない。こないだはお茶くみまでやらされた。40年ぶりですよ……」――社内で足げにされながら、堪え忍ぶ日々だという。

●年齢制限「49歳以下」への不満

 再就職先がなかなか決まらない元会社員(63)は語る。「体力は関係ない仕事なのに募集の年齢制限『49歳以下』と書くのはなぜなのか。大学生の就活は社会問題だけど俺たちの再就職問題にも関心を持ってほしい」

●年収は「5分の1以下」に激減

 もし、採用されたとしても条件面には相当な覚悟が必要だという。大手電機メーカーを定年退職して、清掃業に再就職した65歳男性がいう。

「800万円の年収が5分の1以下になった。長年の経験値を生かせる仕事とは思えないし、立ち仕事に慣れていない僕には厳しいね」

※週刊ポスト2011年2月25日号

関連記事

トピックス

不倫が報じられた錦織圭、妻の観月あこ(Instagramより)
《錦織圭・モデル女性と不倫疑惑報道》反対を押し切って結婚した妻・観月あことの“最近の関係” 錦織は「産んでくれたお母さんに優しく接することを心がけましょう」発言も
NEWSポストセブン
殺人容疑にかけられている齋藤純容疑者。新たにわかった”猟奇的”犯行動機とは──(写真右:時事通信フォト)
〈何となくみんなに会うのが嫌だった〉頭蓋骨殺人・齋藤純容疑者の知られざる素顔と“おじいちゃんっ子だった”容疑者の祖父へ直撃取材「ああ、そのことですか……」
NEWSポストセブン
不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《美女モデルと不倫》妻・観月あこに「ブラックカード」を渡していた錦織圭が見せた“倹約不倫デート”「3000円のユニクロスウェットを着て駅前チェーン喫茶店で逢瀬」
NEWSポストセブン
お疲れのご様子の雅子さま(2025年、沖縄県那覇市。撮影/JMPA) 
雅子さまにささやかれる体調不安、沖縄訪問時にもお疲れの様子 愛子さまが“異変”を察知し、とっさに助け舟を出される場面も
女性セブン
新キャストとして登場して存在感を放つ妻夫木聡(時事通信フォト)
『あんぱん』で朝ドラ初出演・妻夫木聡は今田美桜の“兄貴分” 宝くじCMから始まった絆、プライベートで食事も
週刊ポスト
不倫が報じられた錦織圭、妻の元モデル・観月あこ(時事通信フォト/Instagramより)
《結婚写真を残しながら》錦織圭の不倫報道、猛反対された元モデル妻「観月あこ」との“苦難の6年交際”
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《永野芽郁に新展開》二人三脚の“イケメンマネージャー”が不倫疑惑騒動のなかで退所していた…ショックの永野は「海外でリフレッシュ」も“犯人探し”に着手
NEWSポストセブン
“親友”との断絶が報じられた浅田真央(2019年)
《村上佳菜子と“断絶”報道》「親友といえど“損切り”した」と関係者…浅田真央がアイスショー『BEYOND』にかけた“熱い思い”と“過酷な舞台裏”
NEWSポストセブン
「松井監督」が意外なほど早く実現する可能性が浮上
【長嶋茂雄さんとの約束が果たされる日】「巨人・松井秀喜監督」早期実現の可能性 渡邉恒雄氏逝去、背番号55が空席…整いつつある状況
週刊ポスト
2人の間にはあるトラブルが起きていた
《浅田真央と村上佳菜子が断絶状態か》「ここまで色んな事があった」「人の悪口なんて絶対言わない」恒例の“誕生日ツーショット”が消えた日…インスタに残された意味深投稿
NEWSポストセブン
ブラジルへの公式訪問を終えた佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルでは“暗黙の了解”が通じず…》佳子さまの“ブルーの個性派バッグ3690レアル”をご使用、現地ブランドがSNSで嬉々として連続発信
NEWSポストセブン
告発文に掲載されていたBさんの写真。はだけた胸元には社員証がはっきりと写っていた
「深夜に観光名所で露出…」地方メディアを揺るがす「幹部のわいせつ告発文」騒動、当事者はすでに退職 直撃に明かした“事情”
NEWSポストセブン