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ポンチョ、長靴他を組み合わせた応急被爆防護装備は計7000円

2011.03.19 16:00

「政府は『人体に影響はない』とばかり繰り返していますが、人体になんの影響もない放射性物質などありませ

「政府は『人体に影響はない』とばかり繰り返していますが、人体になんの影響もない放射性物質などありません」

 水素爆発に炉心溶融など、未曾有の危機にある福島原発の事故について、京都大学原子炉実験所・小出裕章助教はそう話した。

「現場から20km圏内では200マイクロシーベルト/hの放射能があるといわれています。これは通常の自然界の約4000倍。風向き次第ではありますが、最悪の場合、数か月のうちに400~700kmの範囲にまでこのレベルの放射性物質が飛来し、汚染される可能性があります。首都圏もすっぽり危険エリアです」(小出氏)

 人は多量の放射性物質に晒されると細胞や遺伝子が傷つき臓器の働きが悪化する。もし生活圏内に飛来した場合は下の「被爆対策マニュアル表」を参照して行動したい。これである程度危険から遠ざかることができる。が、まったく表に出ない生活など現実的ではない。どうしても外出しなければならないときはどうすればよいのか。

「専門業者から本格的な防護服も発売されています。ただ、一般には入手が困難ですが」と前置きしてから小出氏が教えてくれた。

「ホームセンターなどで代用品を探すことも可能です。一にも二にも、とにかく肌を空気に晒さないことです」

 以下に、身近な物でできる小出氏の“被曝防御術”をまとめた。

●レインコートを上着の上に着る。荷物ごと覆えるポンチョのようなものだとさらにいい。
●長靴を履く。さらに、ズボンの裾は長靴に入れる。
●ビニールの使い捨て手袋をする。
●花粉用のものでもよいので、肌に密着するタイプのゴーグルと防塵マスクを着用する。

 これらをホームセンターなどでそろえると7000円程度。写真のような格好になるが、命には代えられない。

「そして家に戻ったらすぐにシャワーを浴びてください」(小出氏)

 すぐにできなければ、顔中を石鹸で洗ったり、外気に触れた部分を濡れたタオルでよく拭くのも効果的。着衣は洗濯するまで袋に入れて密封しておくことが必要だ。
 
【被爆対策マニュアル表】
放射性物質が飛んできたらまずこの6つを実行

【1】濡れタオルで鼻と口を覆いすぐに室内に入る。
【2】服を脱いで、ビニール袋に入れて口を縛る。
【3】窓を閉め、換気扇を止める。
【4】外からの粉塵を拭いた雑巾はそのまま室外へ。
【5】洗濯物は室内に干す。
【6】外には出ない。

撮影■山崎力夫

※週刊ポスト2011年4月1日号

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