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三陸鉄道南リアス線 廃線心配する声に「復興の旗印に」

 東北関東大震災では、連日「今そこにある悲劇」が報じられている。しかし、確かな再起に向け、明日、1年後、そして5年後の日本を考えてみることも必要だ。

 一つ心配なのが鉄道だ。東北新幹線は4月20日頃に全線再開の予定。問題はローカル線で、特に大きな被害を受けた三陸鉄道の南リアス線は、廃線を心配する声まで上がるが、鉄道ジャーナリストの梅原淳氏は「今は存廃を決める段階ではないのでは」と語る。

「年間1億7000万円の赤字を計上する第三セクターの鉄道ではあるが、地元密着の鉄道の再開は復興の旗印にもなる。南リアス線の被害状況を把握して復旧の可否を判断するには時間を要すると考えられ、仮に運行が再開されても1年後でしょう」

※週刊ポスト2011年4月8日号

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