• TOP
  • ライフ
  • 「100円英会話レッスン」 20代フィリピン人女性講師が画面に

ライフ

2011.04.10 07:00  SAPIO

「100円英会話レッスン」 20代フィリピン人女性講師が画面に

「忙しくて英会話学校に通う時間がない」「英会話スクールはレッスン代が高いし……」

 そんなビジネスマンたちの間で、インターネットで学べるオンライン英会話教室が人気だという。中でも、無料の通話ソフト「スカイプ」を使って、フィリピン人講師などからマンツーマンでレッスンを受けられる格安スクールがここにきて急増中だ。
 
 1回当たりのレッスン代が100円を切るところも出てきたという。そんなに安くて、本当に英語力がつくのか? 格安英会話スクールの一つ、『ぐんぐん英会話』に、英語に苦手意識を持つ40代記者が挑戦した。ジャーナリストの入江一氏が報告する。

 * * *
 レッツ・トライ! 早速、サイトを通じて予約を入れた。レッスンでは教材やカリキュラムは特に用意されず、講師とのフリートークが中心となる。
 
 スカイプを立ち上げて待っていると、20代のフィリピン人女性講師が画面に登場。横に名前、学歴、生年月日などが表示される。最初の挨拶はどうにかこなしたが、その後はアガってしまったこともあって、講師が何を話しているのか、なかなか理解できない。
 
 日本語サポートOKの講師だったため、ほとんど日本語の会話に終始。「あなたはgrammar(文法)から始めた方がいい。テキストを買ってからもう1回トライして」と言われたが、それすらも聞き取れず、画面上のチャットでようやく分かった。

 講師が指定したのは、イラストがふんだんに入った市販のテキスト。さっそく手に入れてレッスンに臨んだ。
 
 まずはテキストに描かれているイラストを見て「Where’s Tim?」と聞かれ、「He’s in the bedroom」などと答える練習から。最初は質問を頭の中で日本語に訳し、その絵を見て「これは寝室だ」と考えて、それを英語に直してから話すため、リズミカルな会話にならない。
 
 それでも回数を重ねるうちに、少しずつコツがつかめてきたようだ。たとえばテキストのイラストには台所で朝食を食べている男性が描かれている。講師から「Where’s Walter?」と聞かれても、いちいち頭の中で「台所→キッチン」と翻訳するのではなく、「He’s in the kitchen」と即答できた。
 
 続けて「What’s he doing?」ときたら「朝食→ブレックファスト」ではなく「He’s eating breakfast」などと、英語でそのまま受け止められるようになり、なんとなく会話のリズムが取れるようになってきた。
 
 ところが、ここで次の壁にぶち当たった。次回も日本語のできる講師を予約しようとしたのだが、私と同じような初心者が少なくないのか、予約が埋まっていて、なかなか思うようなスケジュールが組めないのだ。

『ぐんぐん英会話』代表の谷口友洋氏が語る。
 
 「他社でも同様のサービスが増えてきているため、日本語可能な講師はもちろん、英語だけのフィリピン人講師まで争奪戦が激化しています。現在、人材確保に向けて努力しているんですが……」
 
 そこで、日本語なしのレッスンを受けることにした。一抹の不安がよぎったが、実際にやってみると、講師が不明な部分を画面上のチャットで書いて教えてくれるので、どこが間違っていたのかがはっきり分かる。
 
 発音を訂正されることもしばしばだ。たとえば「Where’s his car?」と聞かれて「It’s in the garage」と答えたところ、「garageはガレージではなくギャラージだ」と念を押された。アクセントも講師の発音の通りに繰り返して覚える。これはやはり参考書による独学だけでは学べないオンラインレッスンの利点だろう。

※SAPIO2011年4月20日号

関連記事

トピックス