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被災地ニセ医者「ボランティアは病んでる人多い」と語った

朝日新聞に掲載されたことで発覚した被災地のニセ医者騒動。本誌は、「ボランティア団体代表・米田きよし」として朝日新聞に紹介された渦中の男に直撃インタビューを行なった。結局男は19日に医師法違反容疑で逮捕され、本名が米田吉誉(42)であることが明らかになった。

男には「ニセ医師だった」という批判のほか、日本財団より100万円の助成金が出たことへの批判も出た。男はそれらの声に対しこう語っていた。

「俺のことをけしからんとか金目当てだとか非難するけどね、たかが100万円が欲しくてやったわけない。(活動していた)石巻に置いてきたキャンピングカーは700万円もするんです。

日本で私が医療をやったら、脱法とみなされることはわかってた。それでもやらなアカンのが被災地の現状です。僕は感謝されているはず。時期がきたら自分から警察に出頭しますわ」

もはや男の論理は、本末転倒甚だしい。しかし、混乱極まる被災地には、こうした職業不定の輩が跋扈しているのも事実である。この男自身がこんなことを言い始める始末だ。

「ボランティアは病んでる人間が多いからねェ。もうテント村なんか大変です。『瓦礫がなくなっていくのが寂しいと思うことがある』なんていう人もおったわ。まァ、ボランティアどうこうより、被災地に必要とされているという状態が好きなんでしょうね」

※週刊ポスト2011年9月2日号

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