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里子虐待声優女 里親になってすぐに子を保育園に預けていた

 東京・杉並区で里子の女児、渡辺みゆきちゃん(享年3)が死亡した事件。8月20日に警視庁に傷害致死容疑で逮捕されたのは、里親の声優・遊魚静こと鈴池静容疑者(43)だった。

 夫(42)、長女(16)、次女(13)と4人で暮らしていた鈴池容疑者が、みゆきちゃんの里親となったのは2009年9月16日のこと。周囲の評判だけでいえば、彼女は“よき里親”だった。みゆきちゃんを遊園地に連れていったり、児童相談所が主催するクリスマス会やバーベキューパーティーで仲のよさそうな姿を見せたり。さらに、PTA関係者との飲み会ではこんな口論をしたこともあったという。

「あるお母さんが“どうして自分の子がいるのに、里子なんて預かるの?”と聞いたら、鈴池さんが怒って、“そんなこというのは許せない。うちにきた以上、うちの子供だから”といい返していました」(PTA関係者)

 しかしその一方で、みゆきちゃんを里子としてからわずか5日後に、彼女はブログで次のような本音を明かしていた。

<里子が来て何が変わったか…という話題になり、『24時間だった1日が12時間になった。』と答えた。(中略)体力的になのか、精神的になのか、起きていられないというのが本音>

 不特定多数の人が見るブログに、みゆきちゃんの名前ではなくわざわざ『里子』と書き込む感覚は理解に苦しむが、1か月後には、

<ここ数日、里子の目が左右に離れたり…白目をむいて追いかけてきたり…というゾンビ現象が続いていて、どうしたものかと思っていた>

 と、みゆきちゃんをゾンビになぞらえている。

 当時、早稲田大学大学院の研究生として公共経営学を学んでいた鈴池容疑者。ほどなくして、大学での研究が忙しくなったのか、彼女はみゆきちゃんを保育園に預けた。元児童相談所の職員が呆れたような表情でこう話す。

「虐待などの理由から、親と暮らせない子供たちを家庭的な環境のなかで養育するのが里親制度の目的。一般的には、すぐに保育園に預けることはない。理解できませんね」

 昨年7月、鈴池容疑者はブログにこう記している。

<なんだか、里子と向き合っていると、いろんなものが見えなくなっていく。これが、ダークサイドなのか?>

 みゆきちゃんはこの1か月後、“母代わり”であったはずの鈴池容疑者の自宅で亡くなった。

※女性セブン2011年9月8日号

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