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ヨーグルト食べてた佐賀の小中学生のインフル率 他校の1/8

 残暑が続く中、すでに冬に向けての節電対策が懸念されている。暖房や加湿器の節電はしかし、風邪やインフルエンザなどの感染症の引き金にもなりかねない。特に新型インフルエンザの大流行は記憶に新しいところで、今年もその脅威は、さらに増加傾向にあるといえるだろう。冬を元気に乗り切るためには、いまから風邪&インフルエンザ対策、つまり免疫力の高い体をつくっておくことが大切だ。

 2011年8月上旬、佐賀県有田町におけるインフルエンザの感染率について、有田共立病院院長の井上文夫さんから、興味深い調査結果が報告された。

「昨シーズン、佐賀県はインフルエンザの感染率が高く、2010年12月中旬には、都道府県別のインフルエンザ感染報告数が全国第1位で、学級閉鎖した施設は16施設にものぼりました。

 しかし、R-1乳酸菌を使ったヨーグルトを摂取していた有田町の小中学生は、11月に5人がインフルエンザと診断されたものの、学級閉鎖は1校もありませんでした。その後の3月18日までの累積感染率を見ても、周辺地域及び佐賀県(有田町を除く)の小中学生と比べ、A型、B型、新型、いずれにおいても低いという結果でした」

 有田町の感染率は、中学生で0.31%(有田町を除く佐賀県全体では2.57%)、小学生で0.64%(同4.37%)。周辺地域と比べて有意に低く抑えられる結果となった。

 乳酸菌には免疫力を高める働きがあるといわれるが、免疫機能が正常に働いていれば、インフルエンザや風邪などにかかりにくくなり、かかっても軽度ですむ。さらに、「免疫はがんからも守ってくれます」とは、順天堂大学医学部特任教授の奥村康さん。

 実は、私たちの体の中では、毎日約5000個もの細胞が突然変異してがん細胞と化している。にもかかわらず、がんを発症しないのは、免疫力のおかげなのだ。

「免疫力の中でも特に重要なのが、NK細胞というリンパ球。NK細胞は、いわば警察官のようなもの。日々体内をくまなくパトロールし、次々に現れる“犯罪者”、がん細胞をいち早く見つけ出し、がん細胞が徒党を組んで悪さをする前に攻撃し、退治してくれるのです」(奥村さん)

※女性セブン2011年9月29日・10月6日号

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