スポーツ

おしゃれ番長・川澄奈穂美 元フランス代表・アンリとの共通点

川澄奈穂美選手はピッチの上でも“おしゃれ番長”

 ロンドン五輪の出場権を順当に獲得した「なでしこジャパン」。キャプテンの澤穂希選手が多くの注目を集めるが、「なでしこ」は実に個性豊かな女性たちの集団である。ここでは、注目の新刊『なでしこジャパン栄光への軌跡 世界一のあきらめない心』を上梓したスポーツライターの江橋よしのり氏が、“おしゃれ番長”こと川澄奈穂美選手(INAC神戸レオネッサ)のエピソードを紹介する。

 * * *
 超過密日程の五輪予選で5試合すべてに先発出場した川澄選手が、連日メディアから大人気です。もし今「なでしこジャパン選抜総選挙」を行なったとしたら、彼女は間違いなくセンター獲得でしょうね。そういえば、川澄選手はサッカーのポジションもセンター・フォワードですね。

 9月23日になでしこリーグが再開し、INAC神戸は千葉市のフクダ電子アリーナでジェフ千葉レディースと対戦。しかもこの日は、川澄選手の誕生日でもあります。

 そこで、ぜひ川澄選手のユニフォームの着こなしに注目してみてください。ポイントはソックスです。日本代表ではソックスを膝の下で折り返して履いていますが、INAC神戸では上部を折り返さず、「ニーハイ」の状態で太ももまで引き上げて赤いソックスを履くんです。

 男子の元フランス代表・アンリ選手がかつてこの履き方をしてましたけれど、かわいさでは川澄選手が断然上です。“おしゃれ番長”の川澄選手が、ピッチ上での着こなしにも女性らしさを提案してくれれば、女子サッカーは今以上に女の子の憧れの対象となり、また女子サッカーをますます応援したくなる男性ファンもきっと増えるのではないでしょうか。

 最後に彼女のサッカープレーヤーとしての話を。小柄な体躯とあどけないマスクからは意外かもしれませんが川澄選手は、なでしこの中でも断トツのスタミナの持ち主です。代表合宿では定期的に体力測定を実施しますが、スピード&スタミナを計測するテストでは常にぶっちぎりの数字を記録しています。

 チームメイトがバタバタとギブアップする中、ただひとりニコニコしながら平然と走り続ける姿は、まるでスポーツ漫画のヒーローのようでした。その川澄選手の体力を「高速で長持ち」と私が表現すると、元なでしこジャパンの荒川恵理子選手は「じゃあ、川澄は電池ってことで(笑)」とつぶやいていました。私は妙に納得してしまいました(笑)。

撮影■金子悟

関連キーワード

関連記事

トピックス

あとは「ワールドシリーズMVP」(写真/EPA=時事)
大谷翔平、残された唯一の勲章「WシリーズMVP」に立ちはだかるブルージェイズの主砲ゲレーロJr. シュナイダー監督の「申告敬遠」も“意外な難敵”に
週刊ポスト
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司相談役/時事通信フォト、共同通信社)
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン
35万人以上のフォロワーを誇る人気インフルエンサーだった(本人インスタグラムより)
《クリスマスにマリファナキットを配布》フォロワー35万ビキニ美女インフルエンサー(23)は麻薬密売の「首謀者」だった、逃亡の末に友人宅で逮捕
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左/バトル・ニュース提供、右/時事通信フォト)
《激しい損傷》「50メートルくらい遺体を引きずって……」岩手県北上市・温泉旅館の従業員がクマ被害で死亡、猟友会が語る“緊迫の現場”
NEWSポストセブン
財務官僚出身の積極財政派として知られる片山さつき氏(時事通信フォト)
《増税派のラスボスを外し…》積極財政を掲げる高市早苗首相が財務省へ放った「三本の矢」 財務大臣として送り込まれた片山さつき氏は“刺客”
週刊ポスト
WSで遠征観戦を“解禁”した真美子さん
《真美子さんが“遠出解禁”で大ブーイングのトロントへ》大谷翔平が球場で大切にする「リラックスできるルーティン」…アウェーでも愛娘を託せる“絶対的味方”の存在
NEWSポストセブン
ベラルーシ出身で20代のフリーモデル 、ベラ・クラフツォワさんが詐欺グループに拉致され殺害される事件が起きた(Instagramより)
「モデル契約と騙され、臓器を切り取られ…」「遺体に巨額の身代金を要求」タイ渡航のベラルーシ20代女性殺害、偽オファーで巨大詐欺グループの“奴隷”に
NEWSポストセブン
ツキノワグマは「人間を恐がる」と言われてきたが……(写真提供/イメージマート)
《全国で被害多発》”臆病だった”ツキノワグマが変わった 出没する地域の住民「こっちを食いたそうにみてたな、獲物って目で見んだ」
NEWSポストセブン
イギリス出身のボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《ビザ取り消し騒動も》イギリス出身の金髪美女インフルエンサー(26)が次に狙うオーストラリアでの“最もクレイジーな乱倫パーティー”
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKI(右/インスタグラムより)
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
松田聖子のモノマネ第一人者・Seiko
《ステージ4の大腸がんで余命3か月宣告》松田聖子のものまねタレント・Seikoが明かした“がん治療の苦しみ”と“生きる希望” 感激した本家からの「言葉」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 維新まで取り込む財務省の巧妙な「高市潰し」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 維新まで取り込む財務省の巧妙な「高市潰し」ほか
NEWSポストセブン