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日本の奇祭 ひたすら白飯を食べる、神主に大根投げつける等

その土地ならではの行事が全国各地で目白押しで、地域特有の習慣や、食事、文化など、「県民性」がクッキリ表れるのが師走。奇祭評論家で作家の杉岡幸徳さんによると、「年末年始には、各地でユニークな祭りが多く行われます」とのことだ。

たとえば、ひとり一升分ほどの白飯をひたすら食べ続けるという、茨城県の「大飯祭り」。「神社などではなく当番の民家に地元の男子が集合し、数十cmの高さに盛られたご飯をひたすら食べる様子がおかしい」(杉岡さん)。その年の豊作への感謝とともに健康を祈願するための祭りだそう。(桜川市・12月第2日曜開催)

千葉県の「あらい祭り」は、子供たちが神主に輪切りの大根を投げつける祭り。無病息災、五穀豊穣などが起源。「神主はムシロで大根をよけながら逃げていきます。大根を投げる理由はわかりませんが、子供たちの元気さを証明するためという説も」(杉岡さん)。(山武郡芝山町の大宮神社・12月14日開催)

男性が大声で笑うという不思議なお祭り「笑い講」が行われているのは山口県。笑う理由は、その年の収穫へのお祝いや、翌年の豊作への願い、など。「笑うのは計3回ですが、声が小さかったり、笑い方がうまくないと何度もやり直しさせられます」(杉岡さん)。(防府市台道・12月第1日曜開催)

福岡県では「おしろい祭り」なるお祭りが行われている。「子供から年配者まで、顔におしろいを塗りまくられる祭り。おしろいはつけばつくほど良いとされていて、おしろいのつき方で翌年の豊作を占う。おしろいを途中で落とすのはダメだそう」(杉岡さん)。(朝倉市杷木松末の大山祇神社・12月2日開催)

※女性セブン2011年12月22日号

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