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海外で日本人留学生に通訳頼む男 男学生登場に「チェンジ」

夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのは、ご主人(58歳)が食品メーカー勤務の奥様(54歳)。ヨーロッパでの出来事です。

* * *
これは皆さんにもオススメなんですが、主人も私も地理に不案内で会話も不得意。それで旅行先の日本大使館に手紙を出し、現地の日本人留学生を通訳として紹介してもらうんです。ギャラは1日1万円。慣れない外国でタクシーに乗ったりすることを考えると、地下鉄などを利用してきちんとガイドしてくれますし、大助かりです。

前回のアメリカ旅行は女子大生で、今回、パリのドゴール空港で出迎えてくれたのは、メガネをかけたいかにも利発そうな、ソルボンヌ大の男子学生です。「よかったわ、いい子そうで」主人にそういうと、不機嫌そうな仏頂面。

「オレは女の子がよかった。チェンジできないのか?」「できるわけないじゃない!」「前回、オレが女の子に気に入られていたから、ヤキモチ焼いて今回わざと男の子にしたんだろ」「いい年してバカなこといってんじゃないわよ!」

そして、主人の不満の矛先は、メガネくんに。

「キミはなんで、数ある日本の大学に行かず、フランスなんかに来たんだ?」「来たおかげでフランス人のガールフレンドがたくさんできましたよ」「ウソ? パリジェンヌ? 会いたいなあ、紹介してよ」

アナタ、いい年して本当にやめなさい!

※週刊ポスト2011年12月23日号

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