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大内啓伍氏 「小沢さんは僕を恐れていたのか愛想よかった」

現在日本の政治は「政治主導」とは名ばかりで、官僚主導のまま。日本の政治はどこへ向かっていくのか。そんな現状に対し「言わずに死ねるか!」――政治家経験者による日本政界への提言を聞こう。ここでは元民社党委員長の大内啓伍氏(81)の話を聞こう。

* * *
政界引退後は大内政治経済研究所を設立し、講演や執筆活動をしておりましたが、現在は休止しております。今の日課は主に運動ですね。その昔は毎回2000メートル泳いでおりましたが、2004年に狭心症を患い、それからは週3回、1000メートルほどにしています。僕も80歳を越えましたからね。

政治については国内外ともに興味深く見ております。小沢さんは今も昔も変わらないですね。強者に対しては徹底的にすり寄って、弱者には高圧的になる。与党内を見れば親小沢と反小沢で二分されていて、重要問題になればなるほど割れてしまう。それでどうやって問題を解決できますか。

消費増税が検討されている今、細川内閣で細川(護煕)さんと小沢さん、それから公明党の市川(雄一)さんの3人が裏でこっそりまとめた国民福祉税が思い出されます。

当時、担当相だった僕は「厚生大臣の知らない国民福祉税なんてあるもんか」と断固反対し、国民福祉税は白紙撤回された。正面から反対した人間だから小沢さんは僕を恐れていたのではないかな。だから僕には愛想よかったですよ。

●大内啓伍:1976年初当選。民社党委員長、厚生大臣などを歴任。1996年引退。

※週刊ポスト2012年1月1・6日号

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