ビジネス

FPの勧める節約術 「500ml以下のペットボトルは買わない」

不況で給料も下がり、なんとかお金をセーブしたいこのシーズン。一体どのようにして貯めればいいのか? そんな疑問に応えてくれるのが、ファイナンシャル・プランナーの伊藤亮太氏である。同氏は節約したいのであれば、カフェには行かない・500ml以下のペットボトルは極力買わないようにした方がよいという。以下、伊藤氏の解説だ。

* * *
500ml以下のペットボトル飲料をコンビニや自販機で購入する人は多いと思う。皆さんの中の大多数がペットボトル飲料を週に少なくとも2~3回以上は購入しているのではないだろうか。しかし、これを無駄遣いと言わずしてなんといえよう。さらに言えば、スタバなどのコーヒーショップで飲み物を購入して会社に持ち込むサラリーマンはなんと無駄遣いを実践していることか。

ここで1日1本、コンビニで500mlのペットボトル飲料を週5日間購入した場合の年間費用を考えてみよう。1年間を52週間と考えると、260日間、つまり260本のペットボトル飲料を購入していることになる。

コンビニで売られている500ml飲料の場合、一般的には1本147円であろう。したがって、260本×147円=3万8220円となる。1年間で4万円近くのお金を飲料に費やしている計算になるわけだ。パックのジュースであったとしても、1個105円であるから、260個×105円=2万7300円となる。また、500ml以下のペットボトルを購入する場合、トータル費用は安く抑えることができるかもしれないが、1個あたりの単価は高くなる点も注意したい。もちろん、あくまでこれは仮定。しかしながら、弁当とお茶を一緒に買ったり、ふらっとコンビニによってジュースを買っている方も多いだろう。意外に年間で260本位購入している可能性はあるのでは?気づいたら年間で飲み物だけに数万円費やしているかもしれない。

それではどうしたら節約できるか。簡単なことである。サラリーマンなら会社にあるお茶を飲めばお金はかからない。それがダメな場合には、冬ならばお茶を沸かして水筒にいれて持参する。夏ならば麦茶を自分で作って持参する。もしくは2リットル128円~168円前後のお茶などを購入し、それを毎回ペットボトルに入れかえて持参すればいいのだ。仮に、2リットル=168円(ネット上でも探せばこの価格で購入できるお店あり)としても500mlに換算すればたった42円で済む。そもそも500mlのペットボトルを買うから必要もない量を飲んでいる場合もあるのではないだろうか。500mlもいらない場合には、さらに小分けすることで1回の飲料代を節約することは可能である。これならば、独身のサラリーマンでもできる節約術。年間で数万円浮く可能性がでてくるといってよい。

(1)ペットボトル500ml以下は極力買わない
(2)カフェには行かない(暇つぶしには公園で水筒のお茶で我慢。勉強や読書であれば家か図書館ですべし)
(3)会社のウォーターサーバーなどタダで飲めるものはとことん使う
(4)お茶や麦茶は自分でつくる。それができない場合にはペットボトル2リットルのお茶を水筒に入れて持参する

まずはこれだけでも実践してみよう。2012年、お金が貯められる年になるかも!

ファイナンシャル・プランナー 伊藤亮太
<プロフィール>
年間を通して平均約70件のマネー相談(家計簿診断、資産運用相談など)を行い、FP資格関連書籍六冊、証券外務員資格関連書籍一冊、金融入門一冊等、執筆も多数。大阪証券取引所、SBI証券、紀陽銀行等の金融機関、大東文化大、立教大学等で資産運用関連、金融業界動向の講義など多角的に活動中。2011年秋学期からは東洋大学経営学部会計ファイナンス学科非常勤講師も務める。
http://www.ryota-ito.jp/

関連記事

トピックス

ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
渡邊渚さん(撮影/藤本和典)
「私にとっての2025年の漢字は『出』です」 渡邊渚さんが綴る「新しい年にチャレンジしたこと」
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン