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“謎解き”著者 赤川次郎の本読んで「自分にも書けるかも」

 2011年本屋大賞を受賞、櫻井翔&北川景子主演でドラマ化され、シリーズ累計276万部を突破するスマッシュヒットとなった小説『謎解きはディナーのあとで』(小学館刊)。毒舌執事とお嬢様刑事という異色のコンビが話題を呼び、社会現象にまでなったこのユーモアミステリーを生み出した作家・東川篤哉さんは、どんな人生を歩んできたのか?

 東川さんは海上保安官の父と専業主婦の母のもと、1968年、広島県尾道市に生まれた。2人兄弟で、2才上に兄がいる。

 岡山大学法学部を卒業した後は、ガラス瓶メーカーに就職し、経理に配属された。だが、社内の面倒な人間関係に辟易し、入社4年目で辞職。収入はパート代の月12万円ほどに激減したが、久しぶりに読書をする時間がとれるようになり、精神的には満ち足りていたという。

「高校時代に赤川次郎さんの本を読んだときに、僭越ながら“自分にも書けるかも…”って思ったんですよ。なかなか実現できなかったんですが、会社を辞めて時間もできたし、良い転機となりました」
 
 そして2002年に光文社の新人発掘プロジェクトに応募して入賞し、デビュー。堅実なペースで著作を刊行し続け、2010年『謎解きはディナーのあとで』で大ブレイクを果たした。

 一躍、人気作家となった東川さん。最近はサイン会などで読者と触れ合う機会も増えたという。

「このあいだ、立川でサイン会を開かせていただいたのですが、びっくりするくらいたくさんの子供が来てくれて。すごく嬉しかったですね」

 小学生のときミステリーに魅せられた少年は大人になり、憧れだった探偵の世界を書くようになった。その作品に夢中になった子供たちの中から、将来のベストセラー作家が誕生するかもしれない。

※女性セブン2012年1月19・26日号

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