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数千年経ってもビクともしないピラミッド 耐震性は折り紙付

古来より人類に数々の謎を投げかけてきたピラミッド。一見崩れやすいと思われがちなピラミッドだが、実は大地震にもビクともしない耐震技術を備えている。

同じサイズの石を積む方が簡単なのに、なぜわざわざ石を不規則なサイズにしたのか。その理由として、規格が同じ石を整然と積むより、不規則な石を複雑に噛み合わせて積んだ方が、耐震性が高まるからだといわれているのだ。

ギザの大ピラミッドは過去3度の大地震に襲われている。13世紀に起きた大地震では、カイロは壊滅的被害を受けたが、ピラミッドはビクともしなかった。石の建造物は崩れやすいと考えられているが、ピラミッドは全くそれに当てはまらない。

実はギザの大ピラミッドの下には、基礎としてサッカー競技場6面分に相当する広さにわたって、1つ7トンの石灰岩がびっしりと敷き詰められており、それも高い耐震性に寄与したと考えられる。基礎の部分に注目している研究者は少ないが、これらの巨石は800km先から切り出し、運ばれてきたとされ、途方もない難事業であったと容易に想像がつく。

大地震に遭っても、内部の部屋や通路は損壊せず、およそ4600年の月日を経て現代に至っても、東西南北に相対した側面が極めて正確に方向を保っている。これらのことからも、その耐震性の高さは窺い知れる。建設者はそこまで見越して設計していたのだろう。

※週刊ポスト2012年1月27日号

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