ライフ

昨年CDデビューした美人尼僧「音楽と仏法はつながってる」

昨年CDデビューした美人尼僧・釋性明さん

幸せになるための智慧を、美人尼僧が「ひと言」説法。浄土真宗本願寺派・光明寺(奈良県吉野郡)の釋性明(しゃく・しょうみょう)さん(28)は、「不請の友よありがとう」という言葉の意味を解説してくれた。

「不請の友とは、“頼まれなくても救ってくれる友”のことをいいます。もともとは、顔を知らない相手に対しても平等にその心に寄り添い、親友となって救いの手を差し伸べてくださる仏菩薩さまの慈悲を表わしますが、私たち人間がそうすることは非常に難しい。例えば、昨年の震災でも、被災地以外のみなさんが、被災された方々の気持ちを“同じように実感すること”はなかなかできなかったと思います。

それでも、多くの方たちがボランティアとして現地に行かれました。私たちはみな、たとえ自覚しなくとも、不請の友に支えられて生きています。そう思うと、“ありがとう”という言葉が自然に口をついて出てくるのではないでしょうか」(釋さん)

【プロフィール】
建立500有余年の寺院の一人娘。家族の日々の働きぶりを見て、「お寺って楽しい。お坊さんになりたい!」と小さい頃から望んでいた。4年前、先代住職だった父親が突然退任することになり、跡を継ぐ。また、高校時代から音楽活動を続け、昨年は本名の三浦明利でCD『ありがとう』をリリース、メジャーデビューも果たした。龍谷大学大学院卒。

昨年末には、被災地の女性が支援してくれた国内外の人々への感謝を綴った詩に曲をつけた。「私にとって、音楽は仏法を広めることと一本の線でつながっている。もともと仏教は、その時代や土地の音楽と結びついて日本に伝わってきたのですから」(釋さん)

撮影■藤岡雅樹

※週刊ポスト2012年1月27日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

愛子さま(写真/共同通信社)
《中国とASEAN諸国との関係に楔を打つ第一歩》愛子さま、初の海外公務「ラオス訪問」に秘められていた外交戦略
週刊ポスト
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン
「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
地元コーヒーイベントで伊東市前市長・田久保真紀氏は何をしていたのか(時事通信フォト)
《シークレットゲストとして登場》伊東市前市長・田久保真紀氏、市長選出馬表明直後に地元コーヒーイベントで「田久保まきオリジナルブレンド」を“手売り”の思惑
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
26日午後、香港の高層集合住宅で火災が発生した(時事通信フォト)
《日本のタワマンは大丈夫か?》香港・高層マンション大規模火災で80人超が死亡、住民からあがっていた「タバコの不始末」懸念する声【日本での発生リスクを専門家が解説】
NEWSポストセブン
東京デフリンピックの水泳競技を観戦された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年11月25日、撮影/JMPA)
《手話で応援も》天皇ご一家の観戦コーデ 雅子さまはワインレッド、愛子さまはペールピンク 定番カラーでも統一感がある理由
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(読者提供)
《足立暴走男の母親が涙の謝罪》「医師から運転を止められていた」母が語った“事件の背景\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\"とは
NEWSポストセブン
大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
NEWSポストセブン