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片づけ本読んだ妻「ときめかないから」と夫を処分する夢抱く

夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのは、建設会社勤務のご主人(43歳)。奥様(40歳)は部屋の整理整頓が苦手です。

* * *
新年から心機一転、妻に部屋をキレイに片づけてもらいたいと思い、ときめかない物は捨てる掃除術でヒットした『人生がときめく片づけの魔法』という本をプレゼントしました。

「『ときめき』って、いい言葉よね。読んでみようかしら」興味深げに本を手にする妻に、「五木寛之の小説にもあるんだけど、『心花』と書いて、『ときめき』と読むらしいんだ」と蘊蓄を付け加えると、「心の花かぁ、ロマンの香りがするわ」と、うっとりの表情です。

よしっ、これなら家の中もキレイにしてくれるだろう! 僕が片づけたり、ゴミ捨てに行くこともない。そして期待通り、押し入れの物を出し、「これはときめかないから捨てるわ」と、不用品を片づけ始めた妻。そんな姿が愛おしくて、近づいて、ほっぺにキスをしようとしたら、「何するのよ!」と突き飛ばされ、壁に頭をゴツン!

「『何するのよ』って、お前こそ、何するんだ!」痛みを堪えて抗議すると、「昔はあなたを見ると、胸がキュンとしたのに、今は何も感じないの。どうしてかって、この本を読んで分かったわ。あなたに全然ときめかないのよね」だって。本をプレゼントして完全に逆効果!

「そうかといって、捨てられないし……お願いだから、側に来ないでね」
「オ、オレは粗大ゴミかよ!?」
「あら、粗大ゴミならまだマシよ、捨てられるから」

ああ、胸が……ときめきか? いや、不整脈だー!

※週刊ポスト2012年1月27日号

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