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「FXのユーロ逆張りはもう少し様子見で」に眞鍋かをり納得

 FXトレーディングシステムズ(FXTS)の取締役・人見正延さんは為替業界歴20年のまさに“為替職人”。人見さんは、このユーロ安やヨーロッパの経済危機をどのように見ているのか? プロの目線から見たFX(外国為替商金取引)市場の気になる“今後”について、タレントの眞鍋かをりが聞いた。

眞鍋:びっくりしました。為替ディーラー、ファンドマネージャー、為替ストラテジスト……。さらに『日本テクニカルアナリスト協会』認定の検定テクニカルアナリストでもあるんですね。人見さんの原材料は為替100%なんじゃないかっていうくらい(笑)。

人見:そうなんですよ。ただ単にテクニカルを解説するのではなくて、こんなときはどうするか、というような一歩踏み込んだ具体的な解説を心がけています。とくにいまはユーロ危機が騒がれていますからね。今後も続くと思いますし、不安に思っている方は多いでしょうね。

眞鍋:ユーロ安がどこまで続くのかと思うと……。

人見:そうですよね。大きく動くときはリスクと考えられる反面、リターンを狙えるチャンスでもありますので、正しい取引をすれば魅力的な相場と見ることもできるんです。

眞鍋:ここまでユーロが下がると、私も「今かな」って思って手を出したくなるのですが……。

人見:これからはチャンスかもしれないですね。これまでは、みなさんが「今かな」って思った瞬間ってまだまだ浅かったんです。ユーロの問題ってかなり根が深いので、対ドルでいえば、個人的にはまだユーロ安が続くと思っています。ですから投資家の方で「このくらいならいいんじゃない」と、逆張りをされる方がいらっしゃるのですが、まだちょっとやめておいたほうが良いかもしれませんね。

眞鍋:そうか~、もう少し様子を見たほうがいいってことですね。さて、どうでしょう、今年のFX市場って。盛り上がりそうですか?

人見:年末年始を見ても良い感じで伸びています。ただ2~3年前のように爆発的に伸びている、という状況ではないので、これは日本のFX市場がようやく腰を据えられたというか、安定・成長期に入ってきたのかな、と分析しています。

眞鍋:株式投資をしていた人がFXに移行してくるってこともまだまだ考えられますね。FXTSさんとしては、新規顧客の獲得に向けて今後新しいサービスなどを考えられているんですか?

人見:業界全体として価格競争は行きつくところまで行ったような感じがします。「スプレッド0銭」を謳っていた会社さんもありましたが、やはりすぐに撤退されてしまいましたし……。みなさんギリギリのところでやっていますので、価格+アルファの魅力がなければ勝ち残っていけないでしょう。

眞鍋:なるほど。じゃあ価格以外でのメリットが重視されるようになるんでしょうね。投資家にとってはFX会社さんが顧客満足を考えてくれるって、うれしいですよね。

人見:お客様に喜んでいただける企画を常に考えています。同時に、システムの強化を高めていきたいですね。

眞鍋 新しいサービスの発表、楽しみにしています!

※マネーポスト2012年春号

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