ライフ

ノンアルコールビール 「人間が最も大量に飲める飲料」説出る

ノンアルコールビール市場に「ドライゼロ」が殴り込み

 50代男子1名と20代女子2名で開いた、「ノンアルコール宴会」。ひとり1.33リットルのノンアルコールビールを飲みきって、「もしかしたら、人間が最も大量に飲める飲料がノンアルコールビールなのでは」というのが3人の一致した意見だったという。以下、宴会を主宰した、ネット文筆家の奈良巧氏の報告だ。

 * * *
「すいません、お客さま方が全部飲まれてしまい、品切れです」。呆れた顔をした店員が、オーダーを聞いて謝りを入れてきた。

 新宿東口、中村屋の向かいにある「居酒屋甘太郎」でのことだ。50代男子の私と20代女子2名で楽しんでいたのは「ノンアルコール宴会」。ひとり税込み2500円で料理9品とウーロン茶、ジュース、ノンアルコールビールが2時間飲み放題だ。

 話題のノンアルコールビールがどれほどのものか、一度しっかりと飲んでみたいと思い「サントリーオールフリー」を飲みまくっていた。

 何か変かなあ、と思ったのは最初の一杯くらい。「いやー、飲めば飲むほど違和感ないない」「ゲップすると、ちゃんとビールのゲップになるよ。ほら、げふーー」

 こんなことを女子と言いあいながら、サントリー「オールフリー」に絞って飲みまくる。

 手羽先唐揚げ、カルパッチョ、もち豚セイロ蒸し、ピザなど、ついついビールが飲みたくなるような料理が来るのに合わせて、ガンガンに飲みまくった。気が付くと注文本数は12本なっていた。ひとり1.33リットルという数字だ。

 13本目を注文しようとしたところで、冒頭店員の謝罪セリフとなったわけだ。

1)酔っ払わないから、たくさん飲める。
2)カロリーゼロなので、いくら飲んでも太る心配がない。
3)炭酸が胃に優しく、料理と一緒に飲むとバンバン飲める。
 これが20代女子の感想。

 追加注文が入れられなかったので、仕方なく「ウーロン茶」「緑茶」などに方針を転換したのだが、これが驚くほど飲めない。結局ふた口ほど飲んであとは残してしまった。

「もしかしたら、人間が最も飲める飲料がノンアルコールビールなのでは」というのが3人の一致した意見だ。

 そうそう、忘れてはいけない。居酒屋でなんか飲みながら、メシを食っていればテンションがあがるのは間違いない、ということ。アルコールがまったく入らない宴会だったが、テンションはいつもの宴会とはまったく変わらなかった。

 違いはといえば、トイレに行く回数が少なかったということ。オシッコのにおいも臭くなかった。逆に、大人しく正気のまま電車で帰宅することができ、翌日の仕事にも差し支えなかったことを付け加えておこう。

【参考資料】ノンアルコールビール市場の最新状況
昨年の順位は、
1位)サントリー(オールフリー)
2位)キリン(フリー)
3位)サッポロ(プレミアムフリー)
4位)アサヒ(ダブルゼロ)
ここに今年3月にアサヒが「ドライゼロ」を発売し、本腰を入れてきた。キリンとサッポロは「酒好きにも受け入れられるビールっぽい濃い味」。サントリーとアサヒは「下戸にも人気のスッキリ味」。どっちが勝つか。これは壮大な社会実験だ。

関連記事

トピックス

元交際相手の白井秀征容疑者(本人SNS)のストーカーに悩まされていた岡崎彩咲陽さん(親族提供)
《川崎・ストーカー殺人》「悔しくて寝られない夜が何度も…」岡崎彩咲陽さんの兄弟が被告の厳罰求める“追悼ライブ”に500人が集結、兄は「俺の自慢の妹だな!愛してる」と涙
NEWSポストセブン
グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカル
【ニコラス・ケイジと共演も】「目標は二階堂ふみ、沢尻エリカ」グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカルの「すべてをさらけ出す覚悟」
週刊ポスト
阪神・藤川球児監督と、ヘッドコーチに就任した和田豊・元監督(時事通信フォト)
阪神・藤川球児監督 和田豊・元監督が「18歳年上のヘッドコーチ」就任の思惑と不安 几帳面さ、忠実さに評価の声も「何かあった時に責任を取る身代わりでは」の指摘も
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《ハワイで白黒ペアルック》「大谷翔平さんですか?」に真美子さんは“余裕の対応”…ファンが投稿した「ファミリーの仲睦まじい姿」
NEWSポストセブン
赤穂市民病院が公式に「医療過誤」だと認めている手術は一件のみ(写真/イメージマート)
「階段に突き落とされた」「試験の邪魔をされた」 漫画『脳外科医 竹田くん』のモデルになった赤穂市民病院医療過誤騒動に関係した執刀医と上司の医師の間で繰り広げられた“泥沼告訴合戦”
NEWSポストセブン
被害を受けたジュフリー氏、エプスタイン元被告(時事通信フォト、司法省(DOJ)より)
《女性の体に「ロリータ」の書き込み…》10代少女ら被害に…アメリカ史上最も“闇深い”人身売買事件、新たな写真が公開「手首に何かを巻きつける」「不気味に笑う男」【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
2025年はMLBのワールドシリーズで優勝。WBCでも優勝して、真の“世界一”を目指す(写真/AFLO)
《WBCで大谷翔平の二刀流の可能性は?》元祖WBC戦士・宮本慎也氏が展望「球数を制限しつつマウンドに立ってくれる」、連覇の可能性は50%
女性セブン
「名球会ONK座談会」の印象的なやりとりを振り返る
〈2025年追悼・長嶋茂雄さん 〉「ONK(王・長嶋・金田)座談会」を再録 日本中を明るく照らした“ミスターの言葉”、監督就任中も本音を隠さなかった「野球への熱い想い」
週刊ポスト
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
笹生優花、原英莉花らを育てたジャンボ尾崎さんが語っていた“成長の鉄則” 「最終目的が大きいほどいいわけでもない」
NEWSポストセブン
日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん
亡くなったジャンボ尾崎さんが生前語っていた“人生最後に見たい景色” 「オレのことはもういいんだよ…」
NEWSポストセブン