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システムトレード PC性能向上や通信環境整備で個人使用可に

 国内でも利用できるFX(外国為替証拠金取引)会社が増加し、既存のFX トレーダーだけでなく、一般的な認知度も高まってきている『システムトレード』(シストレ)。「何となく気になってはいるんだけど……」という人も多いはず。

 そこで、予備知識ゼロの人でもシストレの“きほんのき”を解説しよう。

 コンピュータが汎用化された1980年代には、為替だけでなく、株や債券、商品先物など、さまざまな金融商品に対してすでにシストレは行なわれていた。コンピュータにインストールされた売買プログラムが、金融市場のさまざまなデータを瞬時に分析して、「買い」や「売り」といったシグナルを出し、そのシグナルに基づいて実際に売買を行なうことを意味している。

 当初は、売買シグナルに基づいて、ディーラーやトレーダーといった人たちが注文の発注を手動で行なっていた。それが、システムが発展するにつれて、発注やポジションを手じまうための反対売買もパソコンが行なうようになってきた。これを「自動売買」と呼び、売買シグナルに基づく手動のトレードとあわせて、システムトレードと称することが多い。

 ここ数年、パソコンの性能の向上や通信環境の整備、売買プログラムの進化によって、個人でもこの自動売買が利用できるようになっている。それが、FXで世界的なシストレブームが起きている大きな要因となっている。

※マネーポスト2012年春号

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