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容器リニューアルで販売数3倍に “パキッ!とたれ”の納豆

ふたを折るだけでたれがかかるパッケージで、販売数が3倍に

 ますます多様化する消費者ニーズや厳しい価格競争の中で、ヒット商品の生まれにくい市場環境が続いている。そうした中、ユーザーの利便性や遊び心をくすぐるパッケージの改良や容器開発で、ヒットとなる商品が最近目立っている。

 ふたの内側にヨーグルトが付着しにくい、撥水加工パッケージの『森永ビヒダスヨーグルト4ポットシリーズ』(森永乳業)。キャップがボトルに付いていることで、飲む際にキャップを手に持ったり落とす心配のない『FROM AQUA(フロムアクア)~谷川連峰の天然水~』(JR東日本ウォータービジネス)。ミルクポーションの充填技術を応用した、新しいタイプの使い切り美容液『ESTENCIA(エステンシア)』(メロディアン)などだ。

 中でも納豆嫌いが多いといわれる関西地区で、“ふたを折ってたれをかける”という新しい発想のパッケージが支持され、2012年2月に前年同時期比3倍の販売数を記録。4月16日から関東での販売をスタートして話題となっているのが、『金のつぶ パキッ!とたれ とろっ豆 3P』(以下、『パキッ!とたれ』)だ。

「納豆は食卓にのぼる機会が多く、販売されている種類も非常に多い商品です。日常食だけに価格競争も厳しく、付加価値をつけることで市場活性化を図りたいと開発をスタートしました」と語るのは、ミツカンMD企画部の百瀬友美さん。

「ミツカンは納豆事業に1997年から参入しましたが、お客様から“フィルムについたネバネバで手が汚れる”“たれをかける時に飛び散るのがイヤ”といったご意見が多く寄せられました。そこで、納豆の上のフィルムとたれの小袋をなくし、容器の隅にゼリー状のたれを収納した『金のつぶ あらっ便利!とろっ豆』を開発。数々の商品賞を受賞するなど大ヒットとなりました。

 しかし“容器の隅にたれがあるとかき混ぜにくい”といった声や、たれを混ぜてから入れる“あと入れ派”のお客様からは、“ゼリー状のたれが溶けにくい”というご意見もあり、さらなる向上を目指したのが『パキッ!とたれ』です」(百瀬さん・以下「 」内同)

『パキッ!とたれ』は、ふたを本体から切り離して、写真のようにパキッ!と真ん中を折るだけの簡単ステップで、手を汚さずにたれをかけて納豆が食べられる。『あらっ便利!』と同様に納豆の上のフィルムとたれの小袋もないので、ゴミ捨ても簡単だ。

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