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あめ玉で商談を切り抜ける男 職場のあだ名は「あめちゃん」

 人にはそれぞれ、自分なりの“処世術”があるが、時に他人に理解できないような、変わった処世術を持っている人もいる。岐阜県に住むパート勤務のAさん(48才)の夫(住宅メーカー勤務、42才)も、よくわからない“処世術”を持つひとり。とにかく“あめ玉”に頼るというその処世術について、Aさんが告白する。

 * * *
 うちの夫は、出かけるときに財布を忘れることはあっても絶対に忘れないのが巾着型の“あめ袋”なの。入っているのはあめだけじゃない。チョコレートとかクッキーとか、せんべいとかのおやつ類。

「満員電車でもこれさえあれば大丈夫」って真顔でいわれてもさ。とにかく通勤中は、ずーっと何か口の中に入れているんだって。

 仕事中、ちょっといきづまるとあめ袋をゴソゴソあさるから職場のあだ名は“あめちゃん”だって、なぜか自慢げなの。

「あまり尊敬されてる気がしないわ」というと、急にマジメな顔になって「オレが今日、ここまでやってこれたのは、このあめ袋があったからだぞ」というのよ。

「取引先と商談中に“あめちゃんです。とりあえずどうぞ”とすすめて、どれだけ空気をなごませたか」って。

「ぜったいどん引きされてるよ」って息子は呆れてた。「おいしいぞ、あめちゃん、はいっ」って渡していつも無視されてる。大学生の息子が喜んであめなめるわけないって。

※女性セブン2012年7月19日号

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