国内

来年開校の慶応初等部「読書習慣ある家庭が有利」とお受験プロ

 今年の夏は、あの名門校の新たな参入で、“お受験熱”が急上昇している――。

 2013年4月、神奈川県横浜市に開校される慶応付属の小学校、「慶応義塾横浜初等部」のことである。芸能人や政治家など著名人の子息も多数輩出している慶応幼稚舎はあまりにも有名だが、そこに続く小学校の開校とあって、「早くも居を神奈川に移す家庭まである」(都内の志願家庭)という。

 ただいま同校は記念すべき1期生108人を受け入れるべく計6回ある学校説明会の参加者を随時募集中。しかし、8月25日に予定されている3回(募集各1000人)の説明会は既に定員オーバー。9月1日の説明会も1回目は既に締め切られているという人気ぶりだ(8月7日現在)。

 お受験ママ・パパたちにとって気になるのは、初等部がどんな子供を求めているのかということだろう。

 自らも塾を運営し、これまで多数の子供を慶応幼稚舎に合格させた実績のあるコンサルタントの石井至氏(石井兄弟社社長)はいう。

「1期生の募集になるので、学校の教育方針を実現できる素養のある子を合格させるでしょう。具体的にいえば、初等部が掲げている3つの教育方針のうち『体験教育』『自己挑戦教育』は幼稚舎とダブります。幼稚舎は何かひとつ得意なことを見つけるだけで、学習面に学校ぐるみで力を入れることはしていませんからね」

 では、初等部ならではの教育方針とは何なのか。石井氏が続ける。

「それは『言葉の力の教育』で、そこが幼稚舎と違うところ。つまり、読書の習慣がある家庭、子供に考えさせる子育てをしてきた家庭の子供がイコール、初等部の“欲しがる子供”ということになります」

 しかし、読書の習慣とはどの程度のレベルを指すのか。

「ペーパー試験はあるかもしれませんが、子供が字を読めることは要求しないでしょう。むしろ、本を見せながら何かを考えさせる能力を見るのだと思います。だから、毎日絵本の読み聞かせをしていない家庭は合格できないといっても過言ではありません」(石井氏)

 入学試験は今年の11月17日から始まる。残された対策期間は短い。

関連記事

トピックス

劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
佳子さまの「多幸感メイク」驚きの声(2025年11月9日、写真/JMPA)
《最旬の「多幸感メイク」に驚きの声》佳子さま、“ふわふわ清楚ワンピース”の装いでメイクの印象を一変させていた 美容関係者は「この“すっぴん風”はまさに今季のトレンド」と称賛
NEWSポストセブン
ラオスに滞在中の天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《ラオスの民族衣装も》愛子さま、動きやすいパンツスタイルでご視察 現地に寄り添うお気持ちあふれるコーデ
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン