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大阪維新の会 衆院選候補者は選挙資金を自前で負担が条件

 橋下徹・大阪市長率いる大阪維新の会がいよいよ次期衆議院選挙の準備を本格化させた。

 9月12日に「大阪から国を変える!!」をスローガンに地元で大々的な政治資金パーティを開き、同15日の大阪での第1回立ち会い演説会を皮切りに維新候補たちが全国遊説に乗り出す予定だ。

「維新の会は10月か11月の解散を想定して選挙スケジュールを組み、候補者の最終選考に入った」(橋下ブレーンの1人)

 本誌は前号、前々号で888人の維新の会の候補予定者リストを実名で報じた。そこから候補者が絞り込まれることになるが、888人は4クラスに分かれており、「第一陣として各クラス3人の計12人が選ばれて、9月の演説会でデビューする」(塾生)という見通しだ。

 いよいよ橋下チルドレンの登場である。

 橋下氏は「政治とカネ」で新しい試みを行なっている。既存の政党は政党交付金から所属議員に資金を配り、選挙になると「公認料」などの名目で候補者の選挙資金の面倒を見る。しかし、地方政党の維新の会は国から政党助成金はもらえない。そのため候補者選考にあたっては、「選挙資金を自前で負担できること」を条件にして、維新政治塾でも塾生から10万円の受講料を集めている。

 選考に残った888人の維新政治塾の候補者の1人はこういう。

「面接やアンケートで、選挙資金はいくら用意できるか、どの選挙区からの出馬を希望するかを何回も聞かれました」

 そうした維新の会のやり方を既成政党側は、「維新の会の最大の弱点は資金力不足」と足元を見ている。民主党選対幹部がこういう。

「組織がない維新が全国に候補者を立てて戦うにはカネがいる。民主党は支持労組の運動員にポスターを貼ってもらえるが、組織がなければそれにもカネがかかる。ボランティアを募っても、揃いのTシャツを用意したり、炊き出しなど費用がかかる。人気だけで選挙に勝てるほど甘くはない」

 ましてや維新の会は天下取りを目指している。候補者のうち何人か当選すればいいという戦いではない。

※週刊ポスト2012年9月7日号

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