国内

若者の○○離れに「交通事故離れ」「メンズブラ離れ」も存在

 ネットで検索すると、実に様々な「若者の○○離れ」が出てくるが、冗談のようなものも多い。

 例えば「山葵離れ」「辛子離れ」「かまぼこ離れ」「常備薬離れ」「献血離れ」などがそうだ。

 ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が解説する。

「何かの消費が低迷した時、企業の担当者やマスコミが安易に『若者の○○離れ』と言うことが多い。消費低迷の原因を若者に押しつけているようにも、“オレたちが若い頃はこうだった”的な自慢をしているようにも聞こえるので若者は反発します。そこで、それを逆手を取って、自ら『若者の○○離れ』を作り、揶揄しているのです」

 若年層の交通事故が減ったという記事がマスコミに出ると「若者の交通事故離れ」という言葉が生まれた。以前、男性用ブラジャーメーカーが倒産した時、ある2ちゃんねらーが「若者のメンズブラ離れ」と書き、中川氏がそのことをネット上で記事にすると、たちまち広まった。広島東洋カープの赤松真人が肉離れを起こした時には「赤松の肉離れ」と書かれた。

「こうした揶揄の背景にあるのが既存メディアや既得権世代に対する反発、不信です」(中川氏)

「マスゴミ」という言葉が象徴するように、ネット上には大手新聞社、テレビ局などの既存メディアへの批判が渦巻いている。「若者の既存メディア離れ」という現象は冗談ではない。

※SAPIO2012年9月19日号

関連記事

トピックス

ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
渡邊渚さん(撮影/藤本和典)
「私にとっての2025年の漢字は『出』です」 渡邊渚さんが綴る「新しい年にチャレンジしたこと」
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン