なぜ女性はブラをつけるのか、苦しくないのか、オシャレなのか──男性にとっては“聖域”であり未知なる世界だ。女性下着の国内シェア1位である『ワコール』広報宣伝部・白鳥貴子さんに話を聞いた。
「これまでブラは、洋服を美しく見せるために身につけるものでした。しかし弊社の研究で、ブラによって体型が維持できることもわかりました。年齢に合ったブラを選べば、50代で20代のバストも夢ではなくなったのです」
実は、女性のバストがどう変化するのか解明されたのはここ1~2年のこと。「ワコール人間科学研究所」が20~50代になるまでの30年間、女性100人のバストを観測し続けた結果、女性のバストは例外なく「そげる」→「たわむ」→「流れる」の順で変化することがわかった。
まず30代ぐらいから上胸がそげ、上部のボリュームがなくなる。40代になると、下部がたわみ、乳頭が下向きになる。そして50代になると、バストが外に流れ、下がってくるのが一般的だという。
しかも一度“変化”すると元には戻らないという。ちなみにバストにとって最大の敵は“揺れ”などの強い刺激。だからこそ、ブラを着用して揺れを抑えることが大切なのだという。
つまり、刺激はNG=男性が信じてきた「揉めば大きくなる」は嘘。“キレイなおっぱい”をつくる役割を担うブラは男性にとっても重要なアイテムだった。
※週刊ポスト2012年10月5日号