国内

尼崎事件角田美代子 孫娘にシャネルと金魚600匹プレゼント

 尼崎連続怪死事件の主犯・角田美代子被告は他人の家族に寄生しながらそれぞれの家族間の絆を断絶させ、奴隷のように自らの支配下においてきた。犯罪心理学に詳しい新潟青陵大学教授の碓井真史教授はこう分析する。

「家族同士が相互に憎しみあうように仕向け、さらにアメとムチを使い分けて洗脳していった。人を支配するということについて、本能的な才能を持っていたのではないかと感じます。人間関係が希薄になった現代社会のあり様も背景にあると思う。カルト的集団は、よくも悪くも構成員に新しい濃密な人間関係を与えてくれますから」

 帝国の女王蜂として君臨したのが角田被告だ。さらに夫や長男、その孫娘といった親族も特権的階級にあった。近隣住人は語った。

「夫は長髪を後ろで結って維新の志士みたいな風体をしていた。近所ではいい人で通っていましたが職業は不明。生計は妻が立てて夫は悠々自適といった様子でしたね」

 長男は20代後半の妻子持ち。「相当なイケメン」(マンション住人)という。角田被告は長男を溺愛し幼少時から周囲に「将来は芸能界に入れる」と触れ回っていたという。また、角田被告の寵愛を最も受けていたのが長男の娘だった。再び近隣住人。

「幼いのにシャネルの服を着せるほど可愛がっていました。角田さんの家は冬になるとピカピカのイルミネーションで飾ることで有名だったんですが、その題材もアンパンマンやキャラクターもの。孫が喜びそうなものが選ばれていました」

 また、孫娘は金魚好きである。地元飲食店の店主が語った。

「孫が『金魚すくいが好き』といったので祖父は金魚を600匹買って金魚すくいをさせたそうです。ただ、エアーポンプを入れていなかったので、すぐに半分くらいが死んでしまった」

※週刊ポスト2012年11月2日号

関連キーワード

トピックス

維新はどう対応するのか(左から藤田文武・日本維新の会共同代表、吉村洋文・大阪府知事/時事通信フォト)
《政治責任の行方は》維新の遠藤敬・首相補佐官に秘書給与800万円還流疑惑 遠藤事務所は「適正に対応している」とするも維新は「自発的でないなら問題と言える」の見解
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン
パーキンソン病であることを公表した美川憲一
《美川憲一が車イスから自ら降り立ち…》12月の復帰ステージは完売、「洞不全症候群」「パーキンソン病」で活動休止中も復帰コンサートに懸ける“特別な想い”【ファンは復帰を待望】 
NEWSポストセブン
遠藤敬・維新国対委員長に公金還流疑惑(時事通信フォト)
《自維連立のキーマンに重大疑惑》維新国対委員長の遠藤敬・首相補佐官に秘書給与800万円還流疑惑 元秘書の証言「振り込まれた給料の中から寄付する形だった」「いま考えるとどこかおかしい」
週刊ポスト
「交際関係とコーチ契約を解消する」と発表した都玲華(Getty Images)
女子ゴルフ・都玲華、30歳差コーチとの“禁断愛”に両親は複雑な思いか “さくらパパ”横峯良郎氏は「痛いほどわかる」「娘がこんなことになったらと考えると…」
週刊ポスト
話題を呼んだ「金ピカ辰己」(時事通信フォト)
《オファーが来ない…楽天・辰己涼介の厳しいFA戦線》他球団が二の足を踏む「球場外の立ち振る舞い」「海外志向」 YouTuber妻は献身サポート
NEWSポストセブン
高市早苗首相の「台湾有事」発言以降、日中関係の悪化が止まらない(時事通信フォト)
《高市首相の”台湾有事発言”で続く緊張》中国なしでも日本はやっていける? 元家電メーカー技術者「中国製なしなんて無理」「そもそも日本人が日本製を追いつめた」
NEWSポストセブン
海外セレブも愛用するアスレジャースタイル(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
「誰もが持っているものだから恥ずかしいとか思いません」日本の学生にも普及する“カタチが丸わかり”なアスレジャー オフィスでは? マナー講師が注意喚起「職種やTPOに合わせて」
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「旧統一教会から返金され30歳から毎月13万円を受け取り」「SNSの『お金配ります』投稿に応募…」山上徹也被告の“経済状況のリアル”【安倍元首相・銃撃事件公判】
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《バリ島でへそ出しトップスで若者と密着》お騒がせ金髪美女インフルエンサー(26)が現地警察に拘束されていた【海外メディアが一斉に報じる】
NEWSポストセブン
大谷が語った「遠征に行きたくない」の真意とは
《真美子さんとのリラックス空間》大谷翔平が「遠征に行きたくない」と語る“自宅の心地よさ”…外食はほとんどせず、自宅で節目に味わっていた「和の味覚」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 維新の首相補佐官に「秘書給与ピンハネ」疑惑ほか
「週刊ポスト」本日発売! 維新の首相補佐官に「秘書給与ピンハネ」疑惑ほか
NEWSポストセブン