先般当サイトで掲載した「男性の“スッキリ・サッパリ”洗顔 モテ肌遠ざけ老化早める」の記事を見て、「肌ケアに興味は持ったけど、自分がやるイメージができない。しっかりケアをやっている男性ってどんな人?」「欧米ではエグゼクティブクラスになると、ファンデーションも使うって話は聞くけど、そこまで考えた方がいいってこと?」などの反応があった。
そこで前回に引き続き、男性用コスメを販売するザスインターナショナルが、同社の商品を使っているユーザー50人に実施したアンケート結果を紹介しつつ、男性美容研究家・藤村岳氏に“肌をケアしている男性には、どんなメリットがあるのか?”を聞いてみた。
■肌ケア男性はお金持ちか?
同アンケートで「使用しているアイテムの数」を調べたところ、平均は2.28。平均を超える3つ以上のアイテムを使っている人、21人の年収を見てみると、10人が年収500万円以上、そのうちの7人は年収700万円以上という結果だった。
国税庁が2012年9月に発表した「平成23年 民間給与実態統計調査」によると、サラリーマン男性の平均年収は504万円(男女合わせての平均は409万円)となっており、「多くのアイテムを使っている=ケアをしっかりしている」男性の約半数は、平均以上の年収ということになる。
また1か月に自由に使える金額――いわゆる月の小遣いは、新生銀行 ライフスタイル・ラボの「2012年 サラリーマンのお小遣い調査」による平均額3万9600円に対し、半数を超える27人(57%)が4万円以上、そのうち15人が10万円以上と回答している。
「欧米の男性の場合、体臭対策としてデオドラントや香水をつける文化があり、日本人男性と比べて“肌に何かつける・塗る”ということに対する抵抗感がないんです。エグゼクティブになると、そうしたケアにより積極的になるのは確かにあるでしょうね。ただ日本でもそうですが、肌ケアなどに気を使う人というのは、“観察力が優れている”という傾向が指摘できると思います。
ビジネスシーンで女性の進出も増え、仕事の質も“額に汗して、猛烈に働く”といった形から、洗練されたコミュニケーションを重視されるような形に変化しています。その中で清潔感があること、コンディションを良く見せることが、仕事の上で有利に働くということを感じ取っているのではないでしょうか」と、藤村氏は語る。