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山路徹氏 2人の妻に「何かあったら家族困る」と言われ検査

 数々の修羅場をくぐりぬけてきた山路徹さん(51才)が読者のお悩みにズバリ回答。バカダンナの目線から、夫婦の問題に切りこんでいきます。

【質問】
 うちの夫は大の病院嫌いで風邪をひいても絶対に医者にかかりません。53才という年齢からも健康診断を受けてほしいのですが、「病院に行くなら死んだほうがマシ」と言う始末。うちは自営業なので自発的に健康診断を受けてもらうしかないのですが、どうしたら受けさせることができますか?(52才・自営業)

【山路徹の回答】
 ぼくも病院嫌いなんですよ。歯医者に行くことすら嫌で、治療を受けるときも、注射が並んでいるのを見るだけで怖くなって逃げ出したくなるぐらい。よく歯科医から「あなた、戦場ジャーナリストなのに注射が怖いなんて、それでよく戦地に行けますね」と呆れられるぐらい(笑い)。

 ぼくも含めて病院や医者にかかるのが嫌いな人ってこれまで大病をしたことがなくて、自分は健康だと信じているんですよね。いわゆる“自分は大丈夫神話”を強く信じている人。でもこういう人ほど大病に気づかなくて、病気が発覚したころにはすでに手遅れなんてことも多いと聞きますから、奥さんもさぞかし心配でしょう。

 ただ、こういう人に病院に行けと言っても無駄。意固地になって「絶対に行かない」と言い出し、逆にケンカになってしまう恐れもある。

 健康診断を受けてほしいと思うなら“私たち家族のために受けてちょうだい”とお願いすることです。だんなさんも自営業をされているかたですから、責任感も強いと思います。自分のためにはできなくても、守るべき家族のためなら受けてくれるかもしれない。実際、ぼくも過去にふたりの奥さんから、「もしあなたに何かあったら私たち家族が困るから、健康診断受けて」と言われて、しぶしぶ年に1回はいろんな検査を受けていましたからね。

 もしも自分が倒れたら、家族はどうなるんだと思ったら受けようという気にもなるもの。だから、「あなたのためだけじゃなく、私たち家族のためにも受けてほしい」と家族全員で頼むといいでしょうね。

 ただ、ぼくが気になるのはだんなさんの「病院に行くぐらいなら死んだほうがマシ」という発言。「死んだほうがマシ」というのは、もしかしたらだんなさんにとって、未来を描けない深刻な悩みがあるのかもしれません。誰にも言えない悩みを抱えているとしたら、そちらのほうが問題。

 だんなさんが、何かストレスを抱えていないかどうかを注意して見ていくことも大事かもしれませんね。

※女性セブン2012年11月22日号

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