ライフ

ギター、水泳、ゴルフ…趣味の上達にYouTube活用が有効と識者

 YouTubeは勉強になる無料動画の宝庫だ。趣味の上達に向けて、作家で人材コンサルタントの常見陽平氏がアドバイスする。

 * * *
 突然ですが、皆さんはライブに双眼鏡を持って行ったことはありますか? 昔は今のように、プロジェクターで映像を映すなんていうことも少なかったので、双眼鏡はなかなか便利なアイテムでした。

 この双眼鏡ですが、1980年代くらいのヘビーメタルのライブでは意外な使い方があったのです。2階席など、遠い席のお客さんがステージを見るために使うだけじゃないのです。むしろ、1階席の、しかもステージに向かって右側の前の席の人が使っていたのです。なぜこの位置のお客さんが使うのか? それは、ギタリストがどのように弾いているのかを確認し、コピーするためです。

 ちなみに、私が初めてヘビーメタルのライブに行ったのは中学2年の夏、まさに中二病にかかっていた頃でした。北海道厚生年金会館(当時)で、LOUDNESSのライブを観たのですが、その時もステージに向かって右のエリアでは、双眼鏡片手に必死に運指を確認しているギターキッズたちがいました。

 当時は、ヘビーメタルのPVはあまり流れない上に、レコードやCDを聴いて「耳コピー」をしなくてはならなかったのです。当時はヘビーメタル系では「速弾き」が流行っていたのですね。この「速弾き」、両手で弦を叩いて音を出すなど、進化しまくっており、それを耳だけでコピーするのは困難だったのですね。だから、ギターキッズは双眼鏡片手にライブに通ったのです。

 この耳コピーですが、現在はだいぶ楽になりました。なぜか? それは、YouTubeの登場なのですね。これで古今東西のPV、ライブ映像を簡単に見ることができるようになりました。様々な映像がアップされているので、手の動きもバッチリ分かります。ひたすらYouTubeを見て、奏法を真似することにより、メキメキ上達するわけです。なお、このYouTube、バンド・メンバー同志でコピーする曲を共有するのにも便利です。メールにURLを貼り付けるだけですからね。

 音楽の事例を紹介しましたが、このYouTubeを使って趣味・特技に磨きをかける方法、非常に有効なのですよ。例えば、スポーツなどはぴったりです。様々な選手のプレイなどを見て研究することが可能ですからね。ポイントは丁寧に見ることですね。体の動き、視線など、じっくり見て真似するのがポイントです。教則系のコンテンツもアップされていたりしますしね。教則ビデオの宣伝映像も多数ですが。ある大手企業の役員は、趣味の水泳とゴルフについて、YouTubeをフル活用して劇的に上達したとか。

 もうすぐ新しい年が始まります。2013年は、YouTubeのフル活用で趣味に磨きをかけてはどうでしょう?

関連キーワード

関連記事

トピックス

三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《中村橋之助が婚約発表》三田寛子が元乃木坂46・能條愛未に伝えた「安心しなさい」の意味…夫・芝翫の不倫報道でも揺るがなかった“家族としての思い”
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
「秋らしいブラウンコーデも素敵」皇后雅子さま、ワントーンコーデに取り入れたのは30年以上ご愛用の「フェラガモのバッグ」
NEWSポストセブン
八田容疑者の祖母がNEWSポストセブンの取材に応じた(『大分県別府市大学生死亡ひき逃げ事件早期解決を願う会』公式Xより)
《別府・ひき逃げ殺人》大分県警が八田與一容疑者を「海底ゴミ引き揚げ」 で“徹底捜査”か、漁港関係者が話す”手がかり発見の可能性”「過去に骨が見つかったのは1回」
訃報が報じられた日テレの菅谷大介アナウンサー
「同僚の体調を気にしてシフトを組んでいた…」日テレ・菅谷大介アナが急死、直近で会話した局関係者が語る仲間への優しい”気遣い”
NEWSポストセブン
愛子さま(撮影/JMPA)
愛子さま、母校の学園祭に“秋の休日スタイル”で参加 出店でカリカリチーズ棒を購入、ラップバトルもご観覧 リラックスされたご様子でリフレッシュタイムを満喫 
女性セブン
悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、筑波大学の学園祭を満喫 ご学友と会場を回り、写真撮影の依頼にも快く応対 深い時間までファミレスでおしゃべりに興じ、自転車で颯爽と帰宅 
女性セブン
クマによる被害が相次いでいる(getty images/「クマダス」より)
「胃の内容物の多くは人肉だった」「(遺体に)餌として喰われた痕跡が確認」十和利山熊襲撃事件、人間の味を覚えた“複数”のツキノワグマが起こした惨劇《本州最悪の被害》
NEWSポストセブン
近年ゲッソリと痩せていた様子がパパラッチされていたジャスティン・ビーバー(Guerin Charles/ABACA/共同通信イメージズ)
《その服どこで買ったの?》衝撃チェンジ姿のジャスティン・ビーバー(31)が“眼球バキバキTシャツ”披露でファン困惑 裁判決着の前後で「ヒゲを剃る」発言も
NEWSポストセブン
2025年10月末、秋田県内のJR線路で寝ていた子グマ。この後、轢かれてペシャンコになってしまった(住民撮影)
《線路で子グマがスヤスヤ…数時間後にペシャンコに》県民が語る熊対策で自衛隊派遣の秋田の“実情”「『命がけでとったクリ』を売る女性も」
NEWSポストセブン
今年の6月に不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《世界ランキング急落》プロテニス・錦織圭、“下部大会”からの再出発する背景に不倫騒と選手生命の危機
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さんの胸キュンワンシーンが話題に(共同通信社)
《真美子さんがウインク》大谷翔平が参加した優勝パレード、舞台裏でカメラマンが目撃していた「仲良し夫婦」のキュンキュンやりとり
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の発生時、現場周辺は騒然とした(共同通信)
「子どもの頃は1人だった…」「嫌いなのは母」クロスボウ家族殺害の野津英滉被告(28)が心理検査で見せた“家族への執着”、被害者の弟に漏らした「悪かった」の言葉
NEWSポストセブン