ビジネス

中国株 株価下がりやすい2013年2月の旧正月前が仕込み場か

 2013年大化け期待の外国株を探すべく、海外投資のカリスマとして知られるグローバルリンクアドバイザーズ代表取締役・戸松信博氏が厳選スクリーニングを敢行。『マネーポスト』最新号では、そこで抽出された大化け期待の上位25銘柄を発表している。そのランキングの結果から見えてくるものはなにか、戸松氏が解説する。

 * * *
 今回のランキングを見ると、米国企業を除けば、インドネシアやタイの他、香港上場のモンゴル企業がランクインするなど、改めてアジアの新興国の強さが浮き彫りになっている。

 振り返れば、2012年の株式市場は、新興国市場の軟調が目立った一方、欧州債務危機をよそにドイツや英国では高値を更新し、米国株も堅調な値動きが続くなど先進国が強かった。しかし、2013年以降はその構図が逆転する公算が高い。

 米国のQE3(量的緩和第3弾)をはじめ欧州や日本でも金融緩和が相次ぎ、資金があふれ出している。それらが中国を中心とする新興国に流れ込み、再び新興国市場が活気づくことは必至の情勢といえるだろう。ましてや、より有望な投資先を求めて、ここに挙げたような銘柄に資金が流入したとしても何ら不思議ではない。

 とはいえ、少しでもリターンを増やしたいのなら、売買タイミングも重要となってくる。中国をはじめアジアでは例年、旧正月に向けて換金需要が高まり、株が売られやすくなる。逆にいえば、株価が安くなる2013年2月の旧正月前が絶好の仕込み場といえる。

 加えて、中国のトップ交代に伴って打ち出される政策は3月までに決まってくるため、それ以降に関連銘柄も動意づくことが予想される。それを見越して安いところで仕込んでおけば、より大きな値幅が期待できるに違いない。

 今回挙げた銘柄は成長率だけでも5年で5倍程度の上昇が狙えるものばかりだが、小型株だけに一度市場の注目を集めればさらなる株価上昇も望める。(中国の検索エンジン最大手の)百度のように、3年で株価10倍も決して夢ではない。

※マネーポスト2013年新春号

関連キーワード

関連記事

トピックス

”ネグレクト疑い”で逮捕された若い夫婦の裏になにが──
《2児ママと“首タトゥーの男”が育児放棄疑い》「こんなにタトゥーなんてなかった」キャバ嬢時代の元同僚が明かす北島エリカ容疑者の“意外な人物像”「男の影響なのかな…」
NEWSポストセブン
クマ対策には様々な制約も(時事通信フォト)
《クマ対策に出動しても「撃てない」自衛隊》唯一の可能性は凶暴化&大量出没した際の“超法規的措置”としての防御出動 「警察官がライフルで駆除」も始動へ
週刊ポスト
滋賀県草津市で開催された全国障害者スポーツ大会を訪れた秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
《“透け感ワンピース”は6万9300円》佳子さま着用のミントグリーンの1着に注目集まる 識者は「皇室にコーディネーターのような存在がいるかどうかは分かりません」と解説
NEWSポストセブン
天皇皇后両陛下主催の「茶会」に愛子さまと佳子さまも出席された(2025年11月4日、時事通信フォト)
《同系色で再び“仲良し”コーデ》愛子さまはピンクで優しい印象に 佳子さまはコーラルオレンジで華やかさを演出 
NEWSポストセブン
「高市外交」の舞台裏での仕掛けを紐解く(時事通信フォト)
《台湾代表との会談写真をSNSにアップ》高市早苗首相が仕掛けた中国・習近平主席のメンツを潰す“奇襲攻撃”の裏側 「台湾有事を看過するつもりはない」の姿勢を示す
週刊ポスト
クマ捕獲用の箱わなを扱う自衛隊員の様子(陸上自衛隊秋田駐屯地提供)
クマ対策で出動も「発砲できない」自衛隊 法的制約のほか「訓練していない」「装備がない」という実情 遭遇したら「クマ撃退スプレーか伏せてかわすくらい」
週刊ポスト
真美子さんのバッグに付けられていたマスコットが話題に(左・中央/時事通信フォト、右・Instagramより)
《大谷翔平の隣で真美子さんが“推し活”か》バッグにぶら下がっていたのは「BTS・Vの大きなぬいぐるみ」か…夫は「3か月前にツーショット」
NEWSポストセブン
文京区湯島のマッサージ店で12歳タイ少女を働かせた疑いで経営者が逮捕された(左・HPより)
《本物の“カサイ”学ばせます》12歳タイ少女を働かせた疑いで経営者が逮捕、湯島・違法マッサージ店の“実態”「(客は)40、50代くらいが多かった」「床にマットレス直置き」
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《いきなりテキーラ》サンタコスにバニーガール…イケイケ“港区女子”Nikiが直近で明かしていた恋愛観「成果が伴っている人がいい」【ドジャース・山本由伸と交際継続か】
NEWSポストセブン
Mrs. GREEN APPLEのギター・若井滉斗とNiziUのNINAが熱愛関係であることが報じられた(Xより/時事通信フォト)
《ミセス事務所がグラドルとの二股を否定》NiziU・NINAがミセス・若井の高級マンションへ“足取り軽く”消えた夜の一部始終、各社取材班が集結した裏に「関係者らのNINAへの心配」
NEWSポストセブン
山本由伸(右)の隣を歩く"新恋人”のNiki(TikTokより)
《チラ映り》ドジャース・山本由伸は“大親友”の元カレ…Niki「実直な男性に惹かれるように」直近で起きていた恋愛観の変化【交際継続か】
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 内部証言で判明した高市vs習近平「台湾有事」攻防ほか
「週刊ポスト」本日発売! 内部証言で判明した高市vs習近平「台湾有事」攻防ほか
NEWSポストセブン