ビジネス

500万を8000万円にした投資家 不動産、自動車、金融に注目

 今やどんな情報でもインターネットを通じて無料で手に入れることが当たり前の時代になった。しかし、誰もが欲しい「お金になる情報」となれば話は別だ。投資の達人はそれなりの対価を支払った、限られたメンバーに対してだけ、とっておきの情報を発信している。今回、プロ個人投資家、角山智氏の協力を得て、その一部を読者に特別公開する。

 * * *
 私は個人投資家として18年間で500万円を8000万円まで増やしました。その過程で、「これをもっと早く知っていれば回り道をせずに済んだのに」と思うことが多数あり、その経験からサラリーマンを辞めて独立し、個人投資家向けの有料セミナーなどを行なっています。セミナーでは、相場の見方をはじめ、銘柄のファンダメンタルズ分析、チャート分析の手法、買い時と売り時を見極める方法などを解説しています。

 安倍政権が掲げるインフレターゲットや金融緩和を動機づけとした株式相場の上昇トレンドは非常に強い。アメリカやドイツの株価はすでにリーマンショック前の水準に回復しており、日本もその水準まで回復すれば、日経平均株価は1万4000円が目標になります。私は株価は現状から2~3割の上昇が期待できると見ています。

 そんな中での個別銘柄選択は、あまりひねって考える必要はない。すでに値上がり始めている業界が今後も物色されると素直に考えたほうがいいでしょう。

 ズバリ挙げるとすると不動産、自動車、金融の3つです。それぞれの王道の企業をメインに、リスクがとれる範囲で投資妙味のある企業を混ぜていってもいい。

 不動産では、まずは三井不動産や三菱地所が基本。多少ひねるならば、川崎競馬場など公営競技場の賃貸が主力で、優良不動産を多数所有する「よみうりランド」が面白いでしょう。

 自動車でもトヨタなど安定感のある企業とともに、前期赤字だった「マツダ」、業績回復が鮮明な「富士重工業」に注目したい。

 金融ではメガバンクや大手証券の他に、ネット専業の「ライフネット生命保険」などにマネーの矛先が向かうことが考えられます。

 実はプロ投資家が細心の注意を払うのは銘柄選びより売りのタイミングです。セミナーでは、特にそのテクニックを強調します。

 では、いまの上昇相場のピークはいつか――。私は3月末の配当と株主優待の権利落ち日直前だと見ます。配当や株主優待のインカムゲインより、キャピタルゲインを狙ったほうが得な相場状況だからです。そこで利益確定売りをする。これが鉄板でしょう。

※週刊ポスト2013年1月25日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

優勝パレードには真美子さんも参加(時事通信フォト/共同通信社)
《頬を寄せ合い密着ツーショット》大谷翔平と真美子さんの“公開イチャイチャ”に「癒やされるわ~」ときめくファン、スキンシップで「意味がわからない」と驚かせた過去も
NEWSポストセブン
デート動画が話題になったドジャース・山本由伸とモデルの丹波仁希(TikTokより)
《熱愛説のモデル・Nikiは「日本に全然帰ってこない…」》山本由伸が購入していた“31億円の広すぎる豪邸”、「私はニッキー!」インスタでは「海外での水着姿」を度々披露
NEWSポストセブン
生きた状態の男性にガソリンをかけて火をつけ殺害したアンソニー・ボイド(写真/支援者提供)
《生きている男性に火をつけ殺害》“人道的な”窒素吸入マスクで死刑執行も「激しく喘ぐような呼吸が15分続き…」、アメリカでは「現代のリンチ」と批判の声【米アラバマ州】
NEWSポストセブン
“アンチ”岩田さんが語る「大谷選手の最大の魅力」とは(Xより)
《“大谷翔平アンチ”が振り返る今シーズン》「日本人投手には贔屓しろよ!と…」“HR数×1kmマラソン”岩田ゆうたさん、合計2113km走覇で決断した「とんでもない新ルール」
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の学生時代
《被害者夫と容疑者の同級生を取材》「色恋なんてする雰囲気じゃ…」“名古屋・26年前の主婦殺人事件”の既婚者子持ち・安福久美子容疑者の不可解な動機とは
NEWSポストセブン
ソウル五輪・シンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング=AS)銅メダリストの小谷実可子
《顔出し解禁の愛娘は人気ドラマ出演女優》59歳の小谷実可子が見せた白水着の筋肉美、「生涯現役」の元メダリストが描く親子の夢
NEWSポストセブン
ドラマ『金田一少年の事件簿』などで活躍した古尾谷雅人さん(享年45)
「なんでアイドルと共演しなきゃいけないんだ」『金田一少年の事件簿』で存在感の俳優・古尾谷雅人さん、役者の長男が明かした亡き父の素顔「酔うと荒れるように…」
NEWSポストセブン
マイキー・マディソン(26)(時事通信フォト)
「スタイリストはクビにならないの?」米女優マイキー・マディソン(26)の“ほぼ裸ドレス”が物議…背景に“ボディ・ポジティブ”な考え方
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
《かつてのクマとはまったく違う…》「アーバン熊」は肉食に進化した“新世代の熊”、「狩りが苦手で主食は木の実や樹木」な熊を変えた「熊撃ち禁止令」とは
NEWSポストセブン
アルジェリア人のダビア・ベンキレッド被告(TikTokより)
「少女の顔を無理やり股に引き寄せて…」「遺体は旅行用トランクで運び出した」12歳少女を殺害したアルジェリア人女性(27)が終身刑、3年間の事件に涙の決着【仏・女性犯罪者で初の判決】
NEWSポストセブン
ガールズメッセ2025」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
佳子さまの「清楚すぎる水玉ワンピース」から見える“紀子さまとの絆”  ロングワンピースもVネックの半袖タイプもドット柄で「よく似合う」の声続々
週刊ポスト
永野芽郁の近影が目撃された(2025年10月)
《プラダのデニムパンツでお揃いコーデ》「男性のほうがウマが合う」永野芽郁が和風パスタ店でじゃれあった“イケメン元マネージャー”と深い信頼関係を築いたワケ
NEWSポストセブン