「最長片道切符の旅」を達成した伊藤桃さん
2022年、片道切符で日本列島11000キロを一筆書きで巡る通称「最長片道切符の旅」を達成し、令和第一号認定を受けた女性がいる。タレントの伊藤桃さんだ。
趣味の鉄道旅行を綴ったブログがきっかけで注目を集め、今やYouTube登録者数は5.5万人を超える“鉄旅タレント”として活躍している。コロナ禍が明け、インバウンドや鉄道旅の需要が再び高まる今、彼女の原点である鉄道愛のきっかけや、議論を呼ぶ撮り鉄マナー問題について本音を聞いた──。
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1922年開業し、地元のおじいちゃんに守られている駅
──伊藤さんは青森県出身です。鉄道自体に興味を持ったのは故郷の影響ですか?
「私は母方が東京で父方が青森なので、子どもの時に両家を往復する時、親が寝台列車の個室に入れてくれたんですよ。子どもの頃からたくさん寝台列車に乗ることができて、夜の街を見られてワクワクしたし、車窓から見る朝日とか、電車内で過ごすのがすごく好きでした。クリスマスの日も寝台列車に乗っていたのですが、部屋にプレゼントがこっそり置いてあったのも大切な思い出です」
