国内

アベノミクス成長戦略 キーマンは竹中平蔵、三木谷浩史氏ら

 経済成長を重視する安倍晋三首相の経済政策を支えるブレーンはどのような人々なのか。側近の考えを知ることで、安倍氏の目指すところと直面する課題が見えてくる。ジャーナリストの長谷川幸洋氏が解説する。

 * * *
 アベノミクスは金融緩和と拡張的な財政政策、それに成長戦略の3本柱から成る。最も難しいのが3番目の成長戦略である。「こうすれば中期的に経済が必ず成長する」というような「魔法の杖」はない。

 政府の役割は民間の自立と競争を促すために規制改革や教育改革を進めるのが基本である。改革がうまくいけば、ベンチャー企業が登場して当該産業や経済全体を牽引するだろう、という話なのだ。

「これが将来有望な成長産業」などと決め打ちして補助金や減税をバラ撒く政策はまず成功しない。かつての計画経済じゃあるまいし、そもそも机で考える官僚に有望産業を見抜く力などないからだ。

 そういう前提で考えると、官僚自身はもちろん、霞が関の影響下にある御用学者らも信用できない。キーマンは産業競争力会議に名を連ねた竹中平蔵慶應義塾大学教授や新浪剛史ローソン社長、三木谷浩史楽天社長、秋山咲恵サキコーポレーション社長らになる。

 特にゼロからの起業や新興企業経営に携わった経験を持つ企業トップ3人は、どんな規制がビジネスを阻害するか体験的に学んでいる。既得権に縛られない改革を提言する役割が期待されている。

 成長戦略ではもう一つ、規制改革会議もある。こちらには第一次安倍政権で経済財政相を務めた大田弘子政策研究大学院大学教授やベンチャー創業者である金丸恭文フューチャーアーキテクト社長のような改革派がいる。私自身もここの委員に名を連ねた。微力ながら、全力を尽くしたい。

※SAPIO2013年3月号

トピックス

小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン