ライフ

刺身の白髪大根やワカメ 「つま」でなく「けん」が正式名称

 新鮮な刺身に添えられる白髪大根の“つま”。実は、ここには大きな誤解があるというのは、NHKの『きょうの料理』『あさイチ』でお馴染みの料理研究家・鈴木登紀子さん(89才)。“ばぁば”の愛称で親しまれる鈴木さんが、刺身の脇役の役目について解説する。

 * * *
 お刺身に欠かせないのが、「けん」「つま」「辛み」の3種です。「けん」は栄養のバランスをとったり、口直しになったり、消化を助けたりする役目を果たします。

 代表的なのが白髪大根。大根を薄くかつらむきにして端からクルクルと巻き、小口からごく細く刻んだものです。パックのお刺身にも必ず添えられていますでしょう?

 これをよく「つま」と呼ぶのを聞きますが、「けん」が正式な名称です。ほかにもきゅうりの小口切りや白髪ねぎ、わかめなどが「けん」として使われます。季節によっては、ななめせん切りにして冷水によくさらして水けを切ったみょうがもよろしいの。

 とにかく、見た目に爽やかで清々しく、歯触りシャキッ、舌触りはサッパリしているのが「けん」の条件です。

「つま」は、お刺身に風味と彩りを添え、薬味の役割も担います。防風、貝割菜、花穂じそ、あさつき、青じそなどを使います。

「辛み」は、お刺身といえばいわずもがな、わさびでしょうか。ただ、しめ鯖や貝のお刺身には、ばぁばは辛子をおすすめします。つーんと鼻に抜ける辛み、ほろりとした苦みが粋で、キリッと味を締めてくれます。

 私が子供の頃は、まぐろも辛子でいただいたものです。わさび、辛子ともに食中毒を予防する役目もあります。つくづく、昔の人はよく考えたものですわね。

 この季節、ピンク色の皮目をキラキラと輝かせながら、鯛が水揚げされます。その美しい姿に、今だけ「桜鯛」と呼ばれるのです。

 大変なごちそうですが、大切なお客さまのおもてなしにはぴったり。刺身用のさくをお買い求めになりましたら、必ずまな板に濡れ布巾を広げて湿らせ、余分な水けを拭いてから、包丁を入れてください。

 乾いたままのまな板では、身がくっついてしまいますよ。

※女性セブン2013年2月28日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

高市早苗首相(時事通信フォト、2025年10月15日)
《頬がこけているようにも見える》高市早苗首相、働きぶりに心配の声「“休むのは甘え”のような感覚が拭えないのでは」【「働いて働いて」のルーツは元警察官の母親】 
NEWSポストセブン
ジェンダーレスモデルの井手上漠(23)
井手上漠(23)が港区・六本木のラウンジ店に出勤して「役作り」の現在…事務所が明かしたプロ意識と切り開く新境地
NEWSポストセブン
公明党票の行方が当落を左右する選挙区も(時事通信フォト)
【2・8総選挙「東京11〜20区」の最新情勢】復活期す下村博文氏、文科相の松本洋平氏の戦いぶりは? 「公明離脱」の影響の大きさにより明暗が分かれそうな展開へ
NEWSポストセブン
国際ジャーナリスト・落合信彦氏
【訃報】国際ジャーナリスト・落合信彦氏が死去、84歳 独自の視点で国際政治・諜報の世界を活写 
NEWSポストセブン
元日に結婚を発表した女優の長澤まさみ(時事通信フォト)
長澤まさみ「カナダ同伴」を決断させた「大親友女優」の存在…『SHOGUN』監督夫との新婚生活は“最高の環境”
NEWSポストセブン
晩餐会に出席した真美子さんと大谷(提供:soya0801_mlb)
《真美子さんとアイコンタクトで微笑み合って》大谷翔平夫妻がファンを驚かせた晩餐会での“サイレント入退場”「トイレかなと思ったら帰っていた」
NEWSポストセブン
薬物で急死した中国人インフルエンサー紅紅(左)と交際相手の林子晨容疑者(右)(インスタグラムより)
「口に靴下を詰め、カーテンで手を縛り付けて…」「意識不明の姿をハイ状態で撮影」中国人美女インフルエンサー(26)が薬物で急死、交際相手の男の“謎めいた行動”
NEWSポストセブン
畠山愛理と鈴木誠也(本人のinstagram/時事通信)
《シカゴの牛角で庶民派ディナーも》鈴木誠也が畠山愛理の肩を抱き寄せて…「温かいご飯を食べてほしい」愛妻が明かした献身性、広告関係者は「大谷&真美子に引けを取らないパワーカップル」と絶賛
NEWSポストセブン
最新情勢をもとに東京の30選挙区の当落を予測した(時事通信フォト)
【2・8総選挙「東京1〜10区」の最新情勢】公明の連立離脱で現職閣僚が落選危機か 自民の優勢が伝えられるなか中道の前職がリードする選挙区も
NEWSポストセブン
第74回関東東海花の展覧会を視察された秋篠宮家の次女・佳子さま(2026年1月30日、撮影/JMPA)
《雪の精のよう》佳子さま、ゴールドが映える全身ホワイトコーデに上がる賞賛の声 白の種類を変えてメリハリを出すテクニック
NEWSポストセブン
アワードディナーに初めて出席した真美子さん(提供:soya0801_mlb)
《鎖骨見せワンショルで“別人級”》大谷翔平の妻・真美子さん、晩餐会ファッションで見せたジャパン推しの“バランス感覚”【専門家が解説】
NEWSポストセブン
インフルエンサーのニコレッテ(20)
《南米で女性398人が誘拐・行方不明》「男たちが無理やり引きずり出し…」メキシコで人気インフルエンサー(20)が生きた状態で発見される【生々しい拉致映像が拡散】
NEWSポストセブン