国内

東大卒がベンチャー企業を成功させられる理由 専門家が分析

東京大学。合格発表は3月10日だ

システムインテグレート企業・チームラボ株式会社の代表取締役社長である猪子寿之氏、株式会社ミクシィ・代表取締役社長の笠原健治氏、バイオベンチャーである株式会社ユーグレナ代表取締役社長の出雲充氏。共通するのは東大卒、ベンチャー企業のイケメン社長であるということ。猪子氏はTBS『情熱大陸』でも取り上げられるなど、「東大卒×ベンチャー企業×イケメン社長」が注目を集めている。書籍『東大×ハーバードの岩瀬式!加速勉強法』が話題となった岩瀬大輔氏もそんな一人だ。

岩瀬氏は、東京大学在学中に司法試験合格するも、司法ではなく起業の道を選ぶ。卒業後はボストン・コンサルティング・グループを経て、インターネット・キャピタル・グループなどに勤務しながらハーバード・ビジネス・スクールに留学。現在はライフネット生命保険代表取締役副社長を務める。

■岩瀬氏の提唱する勉強法は「見切る力」

岩瀬氏は法学部卒、つまり文系だが、同書で特徴的なのは、「全体を眺めて構造を見切る」「対象から離れて助走をとる」「データを触っていると見えてくる」など、すべてに“数学的な要素”が含まれていることだろう。

この本は、「まず単語を一つ一つ覚えて・・・」という“勉強法”ではなく、問題にアプローチする方法を説く本だ。その意味で、入試問題の解答にたどり着くまでの思考回路と共通するものがある。最近、ビジネス上の課題解決においても“理系脳”が重要であり、“デキる人”に共通するのは“理系的な考え方“であるとされる。ならば岩瀬氏らが起業し、成功しているのも納得がいく。

そんな岩瀬氏らを輩出した東大の入試には、どの科目をとっても数学的に考える力が必要だというのは、東大入試当日(2月26日)にweb上で無料講義『東大入試数学解答速報講義 』を行っているベネッセコーポレーションの進研ゼミ 東大特講√Tの河合編集長である。河合氏に、東大の入試や教育方針には、どのような傾向があるのかを聞いた。

■「解釈」「構築」「発信」が求められる東大入試

――東大の入試には、他の大学と比較して、どのような特徴があるのでしょうか?

河合:英語では特殊な自由英作文があるなど、科目ごとに特徴はありますが、特に特徴的なのは数学です。

数学では、極端な難問奇問はないのですが、数学に関する深い理解と幅広い知識,および豊富な経験によって培われた代数的処理能力も要求されている問題や定理・公式の運用だけでなく,その定理・公式の意味をその必要十分性まで踏まえて正しく理解しているかが問われる問題が出されます。

――その試験に対応するためには、どのような力が求められるのでしょうか。

河合:東大入試では、まず、与えられている問題文の抽象度が高かったり、問題自体が難解だったりするので、自分の中でちゃんと噛み砕いて解釈しなければいけません。次に、自分で手を動かし、自分で考えるということが重要で、抽出して一個一個のパーツを有機的に組み立てる必要があります。したがって、知識をどのように活用できるか、その場で思考する力が何よりも強く求められます。
最後に、東大が設定している解答形式にもフィットさせたうえで、他者にしっかりと伝わるように表現する力が必要になります。

私たちは「解釈」「構築」「発信」という3つの段階に分けているのですが、そのそれぞれの段階でハイレベルな力を要求されるのが東大入試だと思います。

■ゴール設定を持つ

――その力を磨くためにすべきこと、意識すべきことは?

河合:ゴール設定を持つことだと思います。合格するためにはどれだけの学力が必要か、そのギャップを埋めるためにどう力を積み上げていけばいいか、逆算していくことが必要です。そうすると、まずスケジュール感覚が芽生えて、日々の勉強の意味が明確になります。授業を単に受けるだけ、宿題もただやるだけではなく、そこに目的意識を持つことが大事で、そうやって自分で考えるということが、東大入試でもっとも大切な「自分で考えて答えを導き出す」ためのトレーニングにもつながります。

――そんな試験に合格して東大に入学した学生たちは、さらにどのような教育を受け、どのような力を持つようになるのでしょうか。

河合:東大では、「進振り」と呼ばれる特徴的な進学振り分け制度があります。大学1~2年生のときには、幅広く授業を選択できるのですが、3年生になるときに、専門学部をどこにするか改めて選べます。1~2年のときに興味を持った学問を、自分で積極的にカスタマイズして選ぶことができる。

ただ決められた講義を受けるのではなく、自分から進んで学びに行ける。しかも、学びに行った先では、世界の最先端で活躍している教授陣から直接授業を受けられる。そうすると、チャンスを自分から取りに行ける人材になりますし、視野も幅広くなる。さらに、どのような世界に入っていったときでも人脈もできます。そういうことで、世界に通用するようなプロフェッショナルになるのではないかと思います。

トピックス

2025年11月、ホーコン王太子とメッテ=マリット妃
《彼女は17歳だよ。きっと楽しいと思う》ノルウェー王室激震、エプスタイン元被告と次期王妃の“黒塗り”メール――息子マリウスは“性的暴行”裁判渦中 
NEWSポストセブン
現地では大きな問題に(時事通信フォト)
《トゥクトゥク後部座席での行為にタイ現地の人々が激怒》フランス人観光客の“公開露出”に目撃者は「丸見えだった」 入国ブラックリストに
NEWSポストセブン
父・落合信彦氏の葬儀で喪主を務めた落合陽一氏
「落合信彦の息子という記述を消し続ける時代があった」落合陽一氏が明かした、父について語り始めた理由“人の真価は亡くなった時に分かる”【インタビュー】
NEWSポストセブン
本来であれば、このオフは完成した別荘で過ごせるはずだった大谷翔平(写真/アフロ)
《大谷翔平のハワイ訴訟問題》原告は徹底抗戦、大谷サイドの棄却申し立てに証拠開示を要求 大谷の“ギャラなどの契約内容”“資産運用の内幕”が晒される可能性も浮上 
女性セブン
表舞台から姿を消して約1年が経つ中居正広
《キャップ脱いだ白髪交じりの黒髪に…》「引退」語った中居正広氏、水面下で応じていた滝沢秀明氏からの“特別オファー” 
NEWSポストセブン
菅直人・元首相(時事通信)
《認知症公表の菅直人・元総理の現在》「俺は全然変わってないんだよ」本人が語った“現在の生活” 昼から瓶ビール、夜は夫婦で芋焼酎4合の生活「お酒が飲める病気でよかった」
NEWSポストセブン
弾圧されるウイグルの人々(日本ウイグル協会提供)
【中国・ウイグル問題】「子宮内避妊具を装着」「強制的に卵管を縛る…」中国共産党が推進する同化政策・強制不妊の実態とは…日本ウイグル協会・会長が訴え
NEWSポストセブン
大場克則さん(61)(撮影/山口比佐夫)
《JC・JK流行語大賞は61歳》SNSでバズる“江戸走り”大場さんの正体は、元大手企業勤務の“ガチ技術者”だった
NEWSポストセブン
中村獅童と竹内結子さん(時事通信フォト)
《一日として忘れたことはありません》中村獅童、歌舞伎役者にならなかった「竹内結子さんとの愛息」への想い【博多座で親子共演】
NEWSポストセブン
週末にA子さんのマンションに通う垂秀夫氏
垂秀夫・前駐中国大使が中国出身女性と“二重生活”疑惑 女性は「ただの友達」と説明も、子供を含む3ショット写真が本物であることは否定せず 現役外交官時代からの関係か
週刊ポスト
青木淳子被告(66)が日記に綴っていたという齋藤受刑者(52)との夜の情事を語ったのはなぜなのか
《不倫情事日記を法廷で読み上げ》「今日は恥ずかしいです」共謀男性社長(52)との愛人関係をあえて主張した青木淳子被告(66)が見せていた“羞恥の表情”【住職練炭殺人・懲役25年】
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長も流出の被害にあった過去が(時事通信フォト)
《六代目山口組・司忍組長の誕生日会》かつては「ご祝儀1億円」の時代も…元“極道の妻”が語る代替わりのXデー