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2013.02.25 07:00  NEWSポストセブン

東大卒がベンチャー企業を成功させられる理由 専門家が分析

東京大学。合格発表は3月10日だ

システムインテグレート企業・チームラボ株式会社の代表取締役社長である猪子寿之氏、株式会社ミクシィ・代表取締役社長の笠原健治氏、バイオベンチャーである株式会社ユーグレナ代表取締役社長の出雲充氏。共通するのは東大卒、ベンチャー企業のイケメン社長であるということ。猪子氏はTBS『情熱大陸』でも取り上げられるなど、「東大卒×ベンチャー企業×イケメン社長」が注目を集めている。書籍『東大×ハーバードの岩瀬式!加速勉強法』が話題となった岩瀬大輔氏もそんな一人だ。

岩瀬氏は、東京大学在学中に司法試験合格するも、司法ではなく起業の道を選ぶ。卒業後はボストン・コンサルティング・グループを経て、インターネット・キャピタル・グループなどに勤務しながらハーバード・ビジネス・スクールに留学。現在はライフネット生命保険代表取締役副社長を務める。

■岩瀬氏の提唱する勉強法は「見切る力」

岩瀬氏は法学部卒、つまり文系だが、同書で特徴的なのは、「全体を眺めて構造を見切る」「対象から離れて助走をとる」「データを触っていると見えてくる」など、すべてに“数学的な要素”が含まれていることだろう。

この本は、「まず単語を一つ一つ覚えて・・・」という“勉強法”ではなく、問題にアプローチする方法を説く本だ。その意味で、入試問題の解答にたどり着くまでの思考回路と共通するものがある。最近、ビジネス上の課題解決においても“理系脳”が重要であり、“デキる人”に共通するのは“理系的な考え方“であるとされる。ならば岩瀬氏らが起業し、成功しているのも納得がいく。

そんな岩瀬氏らを輩出した東大の入試には、どの科目をとっても数学的に考える力が必要だというのは、東大入試当日(2月26日)にweb上で無料講義『東大入試数学解答速報講義 』を行っているベネッセコーポレーションの進研ゼミ 東大特講√Tの河合編集長である。河合氏に、東大の入試や教育方針には、どのような傾向があるのかを聞いた。

■「解釈」「構築」「発信」が求められる東大入試

――東大の入試には、他の大学と比較して、どのような特徴があるのでしょうか?

河合:英語では特殊な自由英作文があるなど、科目ごとに特徴はありますが、特に特徴的なのは数学です。

数学では、極端な難問奇問はないのですが、数学に関する深い理解と幅広い知識,および豊富な経験によって培われた代数的処理能力も要求されている問題や定理・公式の運用だけでなく,その定理・公式の意味をその必要十分性まで踏まえて正しく理解しているかが問われる問題が出されます。

――その試験に対応するためには、どのような力が求められるのでしょうか。

河合:東大入試では、まず、与えられている問題文の抽象度が高かったり、問題自体が難解だったりするので、自分の中でちゃんと噛み砕いて解釈しなければいけません。次に、自分で手を動かし、自分で考えるということが重要で、抽出して一個一個のパーツを有機的に組み立てる必要があります。したがって、知識をどのように活用できるか、その場で思考する力が何よりも強く求められます。
最後に、東大が設定している解答形式にもフィットさせたうえで、他者にしっかりと伝わるように表現する力が必要になります。

私たちは「解釈」「構築」「発信」という3つの段階に分けているのですが、そのそれぞれの段階でハイレベルな力を要求されるのが東大入試だと思います。

■ゴール設定を持つ

――その力を磨くためにすべきこと、意識すべきことは?

河合:ゴール設定を持つことだと思います。合格するためにはどれだけの学力が必要か、そのギャップを埋めるためにどう力を積み上げていけばいいか、逆算していくことが必要です。そうすると、まずスケジュール感覚が芽生えて、日々の勉強の意味が明確になります。授業を単に受けるだけ、宿題もただやるだけではなく、そこに目的意識を持つことが大事で、そうやって自分で考えるということが、東大入試でもっとも大切な「自分で考えて答えを導き出す」ためのトレーニングにもつながります。

――そんな試験に合格して東大に入学した学生たちは、さらにどのような教育を受け、どのような力を持つようになるのでしょうか。

河合:東大では、「進振り」と呼ばれる特徴的な進学振り分け制度があります。大学1~2年生のときには、幅広く授業を選択できるのですが、3年生になるときに、専門学部をどこにするか改めて選べます。1~2年のときに興味を持った学問を、自分で積極的にカスタマイズして選ぶことができる。

ただ決められた講義を受けるのではなく、自分から進んで学びに行ける。しかも、学びに行った先では、世界の最先端で活躍している教授陣から直接授業を受けられる。そうすると、チャンスを自分から取りに行ける人材になりますし、視野も幅広くなる。さらに、どのような世界に入っていったときでも人脈もできます。そういうことで、世界に通用するようなプロフェッショナルになるのではないかと思います。

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