芸能

TVのランキング番組 「本来1位のものを10位にすることも」

 今も昔もランキング番組はテレビの人気コンテンツだ。視聴率40%を獲るほどのお化け番組だった『ザ・ベストテン』(TBS系、1978~1989年放送)を振り返ればわかるように、かつてのランキング紹介番組において、1位は最後に放送されるものだった。『ザ・ベストテン』では10位から1位までのあいだ、誰がどこで登場するかわからず、自分の好きな歌手が1位になることを願い、子供たちはテレビの前に釘付けになった。

 だが、いまのテレビでは“正反対”の作り方が流行中だという。

「いまの番組は、面白いものから順に出していくんです。たとえば、なにかをベスト10形式で紹介する場合、本来1位のものを10位に持ってくることもあります。そうしないと、視聴者を引っ張れないと考えているんです。ですが、番組全体を考えた場合、ずっと観ている人の満足度はどんどん下がっていく。だから、毎週欠かさず観る、という番組が減ったのではないでしょうか」(テレビ局関係者)

 たしかに、リモコン捜査が当たり前になった昨今、ザッピングは当たり前。ましてやインターネットも普及し、何か1つのことを、じっくりと見続けるという習慣が薄れていることは間違いない。

「もちろん、一時的な興味で視聴者を引っ張っていくよりも、番組全体をパッケージとして見たときの面白さで評価してもらうほうが制作側としてもうれしいですよ。でも、毎分視聴率も出るし、どうしても目先の数字に捉われてしまう。結果的に、視聴者からすれば、全体としては何も残らない番組になってしまっている。これでいいとは思えないのですが……」(同前)

 どうすれば、視聴者ウケのよい番組が作れるか、テレビマンも苦悩しているようである。

関連記事

トピックス

《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン
パーキンソン病であることを公表した美川憲一
《美川憲一が車イスから自ら降り立ち…》12月の復帰ステージは完売、「洞不全症候群」「パーキンソン病」で活動休止中も復帰コンサートに懸ける“特別な想い”【ファンは復帰を待望】 
NEWSポストセブン
維新はどう対応するのか(左から藤田文武・日本維新の会共同代表、吉村洋文・大阪府知事/時事通信フォト)
《政治責任の行方は》維新の遠藤敬・首相補佐官に秘書給与800万円還流疑惑 遠藤事務所は「適正に対応している」とするも維新は「自発的でないなら問題と言える」の見解
週刊ポスト
「交際関係とコーチ契約を解消する」と発表した都玲華(Getty Images)
女子ゴルフ・都玲華、30歳差コーチとの“禁断愛”に両親は複雑な思いか “さくらパパ”横峯良郎氏は「痛いほどわかる」「娘がこんなことになったらと考えると…」
週刊ポスト
遠藤敬・維新国対委員長に公金還流疑惑(時事通信フォト)
《自維連立のキーマンに重大疑惑》維新国対委員長の遠藤敬・首相補佐官に秘書給与800万円還流疑惑 元秘書の証言「振り込まれた給料の中から寄付する形だった」「いま考えるとどこかおかしい」
週刊ポスト
話題を呼んだ「金ピカ辰己」(時事通信フォト)
《オファーが来ない…楽天・辰己涼介の厳しいFA戦線》他球団が二の足を踏む「球場外の立ち振る舞い」「海外志向」 YouTuber妻は献身サポート
NEWSポストセブン
海外セレブも愛用するアスレジャースタイル(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
「誰もが持っているものだから恥ずかしいとか思いません」日本の学生にも普及する“カタチが丸わかり”なアスレジャー オフィスでは? マナー講師が注意喚起「職種やTPOに合わせて」
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「旧統一教会から返金され30歳から毎月13万円を受け取り」「SNSの『お金配ります』投稿に応募…」山上徹也被告の“経済状況のリアル”【安倍元首相・銃撃事件公判】
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《バリ島でへそ出しトップスで若者と密着》お騒がせ金髪美女インフルエンサー(26)が現地警察に拘束されていた【海外メディアが一斉に報じる】
NEWSポストセブン
大谷が語った「遠征に行きたくない」の真意とは
《真美子さんとのリラックス空間》大谷翔平が「遠征に行きたくない」と語る“自宅の心地よさ”…外食はほとんどせず、自宅で節目に味わっていた「和の味覚」
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《約200枚の写真が一斉に》米・エプスタイン事件、未成年少女ら人身売買の“現場資料”を下院監視委員会が公開 「顧客リスト」開示に向けて前進か
NEWSポストセブン