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三菱UFJ株 「円安・株高の進行で注目度高まる」との見立て

 ここからさらに上がる株は何か? ネット上のハンドルネーム「LOVE WHISKY」の名で投資家に絶大な人気を誇る、ファイトレードコーポレーション代表取締役・石橋明佳氏がいま注目しているのは、「三菱UFJフィナンシャル・グループ」(東証1部・8306)だという。

 * * *
 アベノミクスによる株高と金融緩和を追い風に、大手銀行・証券会社の業績が堅調に推移している。さらに円安・株高が進むとなれば、国内最大の金融グループである三菱UFJフィナンシャル・グループが注目度を増すのは間違いない。

 株式市場の急回復により傘下証券会社の業績が改善。加えて、円安により海外利益の換算レートが改善され、業績を押し上げている。2013年3月期中間決算は、株価低迷により多額の保有株の損失を計上したが、その後に株高が進行したため、第3四半期(4~12月期)決算では純利益が前年同期比34.7%減の5324億円まで改善した。前期に、米金融大手モルガン・スタンレーを持ち分法の適用対象とした際に計上した特殊な利益を除くと、実質的には増益になっている。

 チャートを見ると、月足で5年ぶりに60月移動平均線を上回ってきている。株高による業績改善期待などから、すでに海外機関投資家を中心とした買いが入ってきているが、これまで長きにわたって売り込まれてきた分、反発も大きいと見ている。

※マネーポスト2013年春号

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