ビジネス

参院選までは米国も円安容認か 「7月まで株高続く」と専門家

「いま世界の市場で最も魅力的なのが日本株」と語るのは、海外投資のカリスマとして知られるグローバルリンクアドバイザーズ代表取締役・戸松信博氏だ。世界の株式市場を分析し続けてきた戸松氏が、その独自の視点で日本市場の行く末を読み解く。

 * * *
 米国のQE 3(量的金融緩和第3弾)実施に伴い、昨年9月から始まった世界的な株高。その中でも出遅れていた日本株は、昨年11月の衆院解散宣言以降、その遅れを一気に取り戻し、騰勢を増している。とりわけ昨年末からは安倍政権が掲げる経済政策「アベノミクス」への期待感から、いまや日本株は世界の中でも突出するパフォーマンスを見せている。

 実際、世界各国の主な株価指数を昨年末からの1か月間で比べると、TOPIX(東証株価指数)の上昇幅が群を抜いている。いま日本株は世界一上がる、“暴騰相場”と化しているのだ。

 その背景にあるのが、急激な円安の進行である。円高に苦しめられてきた輸出関連の大型株が、円安への反転で巨額の為替差益を計上することが見込まれ、株価が急騰。それらの株式を保有する銀行の含み益も増大するため、銀行株も上昇し、TOPIXが押し上げられている。

 そして、日本株が上昇すれば投資家のリスク志向が高まり、為替市場でも円安が後押しされるため、株高が円安を再生産し、それがまた株価にも跳ね返ってくるような好循環となっている。

 問題は、この先だろう。昨年の株式市場を振り返ると、1月にロケットスタートを切り、2~3月もその勢いを持続したが、4月後半から欧州危機の高まりで失速してしまった。

 今年はどうかというと、現在の日本株の流れは明らかに「政策相場」といえる。これだけ円安に振れても米国から非難の声が聞こえてこないということは、少なくとも安倍政権が確固たる基盤を築く参院選までは米国が円安を容認したということだろう。7月までは株高・円安基調には変わりがないと見ている。

 その先を見通すと、カギを握るのは、やはり参院選であり、アベノミクスが実体経済にどこまで効いてくるか、である。

 仮に自民党が参院選に圧勝して、投資家のリスク志向が高まり、アベノミクスが実体経済に好影響を及ぼすようになってくれば、さらなるハイパー上昇の年となる可能性が高まるに違いない。そうなると、日経平均株価も1万5000~1万6000円を目指す展開も予想される。

※マネーポスト2013年春号

関連記事

トピックス

“マッサージ店”の元マネージャー、プンシリパンヤー・パカポーン容疑者(38)。12歳のタイ少女にわいせつな行為をあっせんさせた疑いがある(写真右:時事通信)
〈仕事の初日、客は1人〉〈怖くて手も腕も足も震える〉押収物の“日記”に綴られた壮絶な日々……12歳タイ少女に性的サービスあっせんの“ブローカー”タイ人女性(38)が検挙
NEWSポストセブン
苦戦が予想される岸信千世氏(時事通信フォト)
《総選挙・注目選挙区を予測》橋本龍太郎・元首相の息子、安倍晋三・元首相の甥は苦戦の見通し 「反高市」の武田良太氏は維新現職と与党同士の潰し合いに
週刊ポスト
中国出身の女性インフルエンサー・Umiさん(TikTokより)
「長期間歩かずにいたせいで神経に影響」クスリ漬け、歯を全部抜かれたのでは…中国ギャル系インフルエンサー(20)の現在の容態《“詐欺集団の幹部の恋人”説に本人が「以前はね」》
NEWSポストセブン
北海道日高町で店の壁の内側から遺体が見つかった事件。逮捕された松倉俊彦容疑者(49)、被害者の工藤日菜野さん。(左・店舗のSNSより、右・知人提供)
「2人の関係は公然の事実だった」飲み屋街で目撃されていた松倉俊彦容疑者と被害女性の“親密な関係” 「『嫁とはレス』と愚痴も」【日高・看護師死体遺棄】
NEWSポストセブン
不正受給の返還を促す中小企業庁HPより
《コロナ禍から3年》「就職しようとしても不正の件がすぐにバレ…」 全額返還しても不正受給者とその家族を悩ませ続けるネットに残る名前
NEWSポストセブン
島根県の私立松江西高校で男子生徒が教師と見られる男性に暴言や机や椅子を投げたりする動画が拡散されている(HP/Xより)
「謝れや、オラァ!」私服の生徒が暴れ、“おじいちゃん教員”は呆然と立ち尽くし…「炎上した動画は氷山の一角です」島根・松江西高校のOBが明かした“環境激変”の実情
NEWSポストセブン
2025年に成年式を終えられた秋篠宮家の長男・悠仁さま(時事通信フォト)
「後継者は悠仁さま?」伝統の書道“有栖川流”、眞子さまは「筆致に賛否」佳子さまは「左利き」……秋篠宮家「書道教育」事情
NEWSポストセブン
年末に放送された『ザ・ノンフィクションの大みそか2025~放送30周年スペシャル~』司会の吉岡里帆、出演したクズ芸人の小堀敏夫
《消えた「女優・吉岡里帆の笑顔」》相方にも愛想尽かされて解散…クズ芸人・小堀敏夫氏がコンビ解散の真相を激白
NEWSポストセブン
照ノ富士(右)と先輩・白鵬の立場は逆転か(時事通信フォト)
《元横綱・照ノ富士》高まる伊勢ヶ濱親方の存在感 弟子の四股名は変更し、スカウト網もその手に…“白鵬の残したすべて”を獲得する勢い
週刊ポスト
「新年祝賀の儀」で彬子さまが着用されていたティアラが話題に(時事通信フォト)
《これまでと明らかに異なるデザイン》彬子さまが着用したティアラが話題に「元佐賀藩主・鍋島家出身の梨本宮伊都子妃ゆかりの品」か 2人には“筆まめ”の共通項も
週刊ポスト
韓国のガールズグループ・BLACKPINKのリサ(Instagramより)
《目のやり場に困る》BLACKPINKのリサ、授賞式→アフターパーティの衣装チェンジで魅せた「見せる下着」の華麗な着こなし
NEWSポストセブン
「第8回みどりの『わ』交流のつどい」で、受賞者に拍手を送られる佳子さま(2025年12月、共同通信社)
「心を掴まれてしまった」秋篠宮家・佳子さまが海外SNSで“バズ素材”に…子どもとの会話に外国人ユーザーらがウットリ《親しみやすいプリンセス》
NEWSポストセブン