しきりに高市内閣の“側近”であることをアピールした萩生田光一氏
前回総選挙では党公認や比例代表への重複立候補が認められなかった裏金候補たちにとって、今回の衆院選は2度目の「禊ぎ選挙」となった。その象徴が高市首相の総裁選勝利に大きく貢献した萩生田光一・幹事長代行の東京24区だ。東京のJR八王子駅前で公示後第一声を上げた萩生田氏はしきりに高市内閣の“側近”であることをアピール。
「日本で初めての女性リーダーのもとで、働いて働いて働かされているが、私たちは高市政権を生み出した製造責任がある。脇でしっかり支えていかないといけない」
ビッグネームの応援もある。1月29日に地元・八王子のホールでマスコミシャットアウトで開かれた総決起大会には安倍元首相の昭恵夫人が「主人もどこかで応援している」と演説し、2月2日の街頭演説には高市内閣の首相補佐官を務める維新の国対委員長・遠藤敬氏が応援弁士として登場するなど、まさに自維連立与党あげての選挙戦を展開している。
同選挙区では中道、国民、参政と無所属の新人候補が出馬しているが、萩生田陣営が最大のライバルと見るのが中道新人の細貝悠氏だ。東京24区は公明党の地盤が固いことで知られ、前回総選挙では同選挙区で公明党の比例票が約3万1000票もあった。
自民党地元市議は、「八王子市議会は自民と公明でうまくやってきた。選挙前に市議会の幹部同士で国政と市議会は分けて考えましょうと話し合った。公明票が全部中道候補にいくわけじゃない」と見るが、公明党代表だった斉藤鉄夫・中道共同代表らが中道・細貝氏の応援演説に立った。細貝氏の街頭演説を聞きに来ていた女性は言う。
「私は学会員のお友達がいて、その人に『よろしく頼むよ!』っていつも言われてたから、萩生田さんに入れてた。でも、お金の問題とかいろいろあったでしょ。だからもやもやしてた。今回はこっち(中道)に入れようと。今、そう思った」
裏金問題への視線は依然厳しい。それだけに萩生田氏は「高市側近」のアピールに余念がないわけだ。
●東京24区 候補者一覧
細屋椋(30)国民
與倉さゆり(41)参政
深田萌絵(47)無所属
萩生田光一(62)自民
細貝悠(32)中道
※週刊ポスト2026年2月20日号
