ビジネス

【日本株週間見通し】決算発表、大型連休控え上値追い慎重か

 投資情報会社・フィスコ(担当・村瀬智一氏)が、株式市場の4月15日~4月19日の動きを振り返りつつ、4月22日~4月26日の相場見通しを解説する。

 * * *
 先週の日経平均は下落。18、19日にG20財務相・中央銀行総裁会議を控えるなか、為替相場に振らされる展開となった。週初は米財務省が公表した半期に一度の為替政策報告書で、日本の政策が円相場の引き下げ目的でないかを注視するとの立場が示されたことで円安が一服。G20を見極めたいとの流れが強まるなか、幅広い銘柄に利益確定の売りが先行。

 米国では主要企業の決算発表が本格化するなか、予想を下回る決算が相次いだことも手掛けづらくさせた。さらに、金価格など商品相場の下げや、ボストンマラソンでの爆発事件を受けた米国市場の大幅な下げなども、リスク回避の流れに向かわせる要因となった。

 しかし、G20で円安をめぐる議論が再燃する可能性が警戒されているなかでも、下値での海外勢による日本株買いは継続。日経平均の13000円水準での底堅さが意識されるなか、緩和メリット株への押し目買い意欲の強さが窺えた。また、個人主体による良好な需給環境が続いており、相対的に出遅れているソーシャルゲーム関連のほか、バイオ関連、ネット選挙、環太平洋経済連携協定(TPP)関連へのテーマ物色が活発だった。

 G20に関しては、麻生財務相による「G20各国は日本の経済政策を理解」との発言なども伝わり、為替市場ではリスク選好的な円買いもみられている。1ドル100円にあと一歩に迫った円相場は、その後96円台の円高局面もみられたが、改めて1ドル100円を窺うタイミングを見極めるスタンスになりそうだ。

 もっとも、日本は大型連休を控えていることもあり、やや上値追いには慎重になりやすいだろう。また、米国では本格化する決算でのポジティブ要因に欠ける状況のなか、NYダウは上昇する25日線を割り込むなど、史上最高値を更新していたトレンドが転換する可能性がある。異次元の緩和を手がかりとした資金流入が続く日本市場だが、米国次第では短期的な調整局面が続きそうである。

 また、日本も決算発表シーズンに入るため、決算内容を見極めたいとする模様眺めムードにもつながりやすい。アベノミクス効果によって業績上振れ期待は相当高まっており、コンセンサスを下回るようだと、利益確定売りのキッカケにもなりうる。

 イベントとしては、23日に米アップルの決算が予定されている。サプライヤーの決算から成長鈍化が警戒されており、株価は直近で400ドルを割り込んでいる。決算タイミングで配当政策が示されるようだとアク抜けにつながる可能性。

 26日には日本銀行が政策委員会・金融政策決定会合を開く。終了後に「展望リポート」を公表。2014年度の消費者物価(コアCPI)前年比上昇率の見通しを上方修正することを検討している。米国では同日に1-3月GDP速報値が発表される。

 物色の流れとしては、主要銘柄へは海外勢による押し目買いから全体としては底堅い展開。個人主体による値幅取り狙いの資金はテーマ銘柄への循環物色に向かわせそうだ。また、先週はソーシャルゲーム株の上昇が目立っていたが、基本的には相対的に出遅れているセクターでもあり、循環的な底上げの中での物色でもある。日経平均が4月SQ値の13600円処をクリアしてくるまでは、出遅れ修正を意識したスタンスであろう。

関連記事

トピックス

Mrs. GREEN APPLEのギター・若井滉斗とNiziUのNINAが熱愛関係であることが報じられた(Xより/時事通信フォト)
《ミセス事務所がグラドルとの二股を否定》NiziU・NINAがミセス・若井の高級マンションへ“足取り軽く”消えた夜の一部始終、各社取材班が集結した裏に「関係者らのNINAへの心配」
NEWSポストセブン
山本由伸(右)の隣を歩く"新恋人”のNiki(TikTokより)
《チラ映り》ドジャース・山本由伸は“大親友”の元カレ…Niki「実直な男性に惹かれるように」直近で起きていた恋愛観の変化【交際継続か】
NEWSポストセブン
保護者責任遺棄の疑いで北島遥生容疑者(23)と内縁の妻・エリカ容疑者(22)ら夫妻が逮捕された(Instagramより)
《市営住宅で0歳児らを7時間置き去り》「『お前のせいだろ!』と男の人の怒号が…」“首タトゥー男”北島遥生容疑者と妻・エリカ容疑者が住んでいた“恐怖の部屋”、住民が通報
NEWSポストセブン
モデル・Nikiと山本由伸投手(Instagram/共同通信社)
《交際説のモデル・Nikiと歩く“地元の金髪センパイ”の正体》山本由伸「31億円豪邸」購入のサポートも…“470億円契約の男”を管理する「幼馴染マネージャー」とは
NEWSポストセブン
学業との両立も重んじている秋篠宮家の長男・悠仁さま(学生提供)
「おすすめは美しい羽のリュウキュウハグロトンボです」悠仁さま、筑波大学学園祭で目撃された「ポストカード手売り姿」
NEWSポストセブン
モデル・Nikiと山本由伸投手(Instagram/共同通信社)
「港区女子がいつの間にか…」Nikiが親密だった“別のタレント” ドジャース・山本由伸の隣に立つ「テラハ美女」の華麗なる元カレ遍歴
NEWSポストセブン
米大リーグ、ワールドシリーズ2連覇を達成したドジャースの優勝パレードに参加した大谷翔平と真美子さん(共同通信社)
《真美子さんが“旧型スマホ2台持ち”で参加》大谷翔平が見せた妻との“パレード密着スマイル”、「家族とのささやかな幸せ」を支える“確固たる庶民感覚”
NEWSポストセブン
高校時代の安福容疑者と、かつて警察が公開した似顔絵
《事件後の安福久美子容疑者の素顔…隣人が証言》「ちょっと不思議な家族だった」「『娘さん綺麗ですね』と羨ましそうに…」犯行を隠し続けた“普通の生活”にあった不可解な点
デート動画が話題になったドジャース・山本由伸とモデルの丹波仁希(TikTokより)
《熱愛説のモデル・Nikiは「日本に全然帰ってこない…」》山本由伸が購入していた“31億円の広すぎる豪邸”、「私はニッキー!」インスタでは「海外での水着姿」を度々披露
NEWSポストセブン
優勝パレードには真美子さんも参加(時事通信フォト/共同通信社)
《頬を寄せ合い密着ツーショット》大谷翔平と真美子さんの“公開イチャイチャ”に「癒やされるわ~」ときめくファン、スキンシップで「意味がわからない」と驚かせた過去も
NEWSポストセブン
生きた状態の男性にガソリンをかけて火をつけ殺害したアンソニー・ボイド(写真/支援者提供)
《生きている男性に火をつけ殺害》“人道的な”窒素吸入マスクで死刑執行も「激しく喘ぐような呼吸が15分続き…」、アメリカでは「現代のリンチ」と批判の声【米アラバマ州】
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の学生時代
《被害者夫と容疑者の同級生を取材》「色恋なんてする雰囲気じゃ…」“名古屋・26年前の主婦殺人事件”の既婚者子持ち・安福久美子容疑者の不可解な動機とは
NEWSポストセブン