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ヤンキースグッズの店員 「イチローグッズはバンバン売れる」

『ユンケル』片手にイチローの人気ぶりを語ってくれたカターンさん

「イチローを見るだけ」のためにNYへ足を運んだイチロー世代記者、“どれだけイチローがニューヨーカーに愛されているのか”ぜひとも確認しておきたいところ。そこで、ヤンキースグッズを扱うヤンキー・スタジアム周辺のお土産物屋に突撃取材し、「NYで愛されるイチロー」についてリサーチしてみた。

「ごめんくださ~い」お土産物屋のレプリカユニフォームコーナーを見てみると、ずらりと並んだレプリカユニフォーム群の中でも、イチローのレプリカは、ヤンキースの大スターであるジーター、リベラ、カノーらと並んでもっとも目立つ位置に飾られている。今シーズンはまだ、本来の存在感を発揮できていないイチローだが、ショップでの存在感は銀河系軍団の中でも特A級だ。

「ハロー。ボクはジャパンから来ました~。イチローグッズは売れてますか?」
「もちろんさ。見てくれ!」と、イチローのレプリカユニフォームやTシャツを並べだす。

 売り上げ的には「ジーター、リベラと並んでトップクラスだ」と話す、店員のカターンさん(23)。「イチローはGOODなプレイヤーだ」と語る彼によれば、一番売れるのはTシャツだそうで、ニコニコ顔で「イチローグッズはバンバン売れるよ。Tシャツは残り1枚だよ」と説明してくれる。

 続いて訪ねた別の店でも、同じ質問する記者。「ハ~イ!」とお店の中から陽気に声を掛けてきたサイードさん(42)に「イチローは好き?」と話しかけると、「もちろん! イチローはいい選手だ」という答えが返ってきた。「イチロー、クロダ、マツイ」と日本人選手の名前を次々と挙げ、「クロダは良い選手だ」と、しきりに“黒田推し”をアピールする彼によれば、「アメリカ人に一番人気があるのはジーターだけど、日本人のお客さんはやっぱりイチローのグッズを買っていくよね」とのこと。

 今回の訪問では、1つの実験を試みた。2軒のお店で記者がカバンから取り出したのは『ユンケル』。オフィシャルサイトでイチロー直筆サインボールが当たる、「スイング31 CM人気投票」を開催中、イチロー世代記者が思わず看板に嫉妬してしまった、あのドリンクである。長々とおしゃべりにつき合ってくれた店員にユンケルを見せ、「これがイチローのパワーの源なんだ」と手渡してみる。

 1軒目のカターンさんは「ワオッ!」となかなかのナイスリアクション。イチローといえば走攻守揃った万能選手だが、とっさにボールを投げる動作をしたところを見ると、イチローのレーザービームはアメリカでも十二分に名を轟かせているようだ。

 そして2軒目に訪ねたサイードさんもノリが良く、ユンケルを手渡すととっさに「ピューッ!!」とボールを投げる動作をして、「これでオレにもレーザービームが投げられるかな」とご満悦の様子。2人とも、「イチローが飲んでいるドリンクだ」と話すと、「これ(ウェイトトレーニングの真似)をやりながら飲むのか」という反応で、イチローの激しいトレーニングぶりはアメリカでも相当有名なのだろう。

 球場での声援、土産物屋でいずれも欠場中とはいえA・ロッドやグランダーソン、テシェイラらを押しのけお店の一番目立つところにイチローのグッズが並べられていること、店員の“本当にイチローを応援してくれているんだなぁ”と感じられる反応から察すると、在籍2年目にしてイチローは、すでにNYでも確固たる人気と地位を築いている――そんな実感に満たされて、記者の短いNY滞在は幕を閉じたのであった。

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