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安部譲二氏 76歳の今でも「財布に元気薬を2つ忍ばせてる」

 60歳を超えても心ときめかせてくれる女性と出会いたい、という思いは誰しも共通だ。やはり飲み屋に好機ありというのは作家の安部譲二氏(76)である。 ただし、焦ってはいけない。無理に会話に入らず、黙ってグラスを傾けていてもいいという。

「江戸の言葉で『おしもが騒ぐ』というんだけど、女には性的興奮状態になるときがあるんだよ」 その瞬間を、じっと待ち受けるのだ。
 
「よく、スナックやバーに、ひとりで来て、カウンターの一番端っこでつまんなそうにチビチビ飲んでるジジイがいるだろ。それは要するに、カウンターの中の女将が発情する時を待って、狙っているんだ。相手がどんなに高嶺の花であってもね」
 
 目当ての女性のおしもがいつ騒ぐかは彼女次第。毎日という人もいれば、年に1、2回という人も。焦らずそして怠らず、虎視眈々とその時を待つ。安部氏は、世間体や周囲の目を気にするなとも主張する。
 
「いい年して嫌われたらどうしようとか、勃たなかったらどうしようとか、そんなことだから若い頃の積極性が無くなるんだよ」
 
 しかし、その期に及んで女性の期待に応えられないのは辛い。そこで使うのは、科学の力だ。元気薬ともいわれる勃起薬だ。
 
「俺なんか、財布に勃起薬を2つ忍ばせてるんだから(笑い)。勃起薬も最近は2種類あって酒を飲んだりすると効かない普通のタイプと、研究を重ねた結果、酒を飲んでも効くタイプがある。もちろん俺の財布に入っているのは、酒を飲んでも効くタイプだよ」

※週刊ポスト2013年5月31日号

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