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身障者介助 「おぶって店に迎え入れる」は世界スタンダード

「銀座の屈辱」──こんなタイトルがつけられた“つぶやき”から議論が始まった。ベストセラー『五体不満足』(講談社刊)で知られる作家の乙武洋匡さんが、東京・銀座の有名レストランから入店を拒否された一件をツイッター上で明らかにした。店側を非難する者もあれば、店名を晒した乙武さんを責める声もあった。この件が日本における身障者介助のあり方に一石を投じたことは間違いない。

 駅など交通機関での身障者介助、バリアフリーに配慮した公共施設……。一昔前に比べれば、身障者に対する理解は広がっている。しかし今回の一件は、われわれの社会がまだ身障者介助という問題に対して成熟していないことを知らしめた。
 
 健常者は、そして社会は、身障者に対してどう向き合うべきなのか。世界の常識を紹介しよう。

【「おぶって店に迎え入れる」のは当然】
 アメリカには「障害を持つアメリカ人法(ADA)」(1990年制定)があり、障害者への「合理的配慮」が求められている。あらゆる施設で障害者の利用が制限されることが違法とされる。

 この考え方では、店舗にスロープやエレベーターなどがない場合でも、身障者に対しできる限りのサポートを求めている。おぶって店に迎え入れることは、決して過度なサービスではなく当然というのが世界のスタンダード。

【気安いタッチは禁物】
 介助のために知っておかなければならないことがある。視覚障害者を手助けする際は突然腕を引っ張ったり背中を押してはいけない。突然ペースを乱されることで思わぬ事故につながることも。まずは「お手伝いしましょうか」と声を掛けるのが大前提。

※週刊ポスト2013年6月7日号

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