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「寛仁親王家廃止」苦渋の決断の背景に母娘による当主問題が

 宮内庁は6月10日、昨年6月6日に亡くなられた三笠宮寛仁さま(享年66)が当主だった寛仁親王家を、亡くなられた1年前の6月6日にさかのぼり廃止したと発表した。その結果、妻・信子さま(58才)、長女・彬子さま(31才)、次女・瑶子さま(29才)のご一家は独立した宮家とはならずに、三笠宮家の一員として活動されることとなった。

 通常、当主の死後は残された家族が誰を次の当主にするかを決め、宮内庁に届けを出す。それを受けた宮内庁が「皇室経済会議」を開催、正式決定となる。戦後は宮家に跡継ぎとなる男性皇族がいない場合、慣例で妻が当主となってきた。

 しかし、寛仁親王家では家族内の話し合いが持たれず、1年が経っても新当主が決まらなかった。本来ならば、信子さまが当主となられるのが自然の流れなのだが、寛仁親王家には複雑な家庭事情があった。

 1980年11月、8年越しの恋を実らせて結婚された寛仁さまと信子さま。1990年暮れに寛仁さまに食道がんが見つかってからは、信子さまが献身的に看病されるなど、仲睦まじい夫婦のお姿があった。

 しかし、2004年4月、信子さまが胃潰瘍と更年期障害を理由に軽井沢で療養生活を送られるようになると、夫婦間に生じた大きな溝がクローズアップされるようになっていく。夫婦仲に亀裂が入ったのは、寛仁さまのアルコール依存症が原因だった。

 そして2009年10月からは、信子さまは皇居にほど近い旧宮内庁長官公邸でおひとりの生活を送られ、結局、亡くなられるまで寛仁さまとお会いすることはなかった。

 寛仁さまが亡くなられると、葬儀では彬子さまが喪主を務められた。その後、浮上した寛仁親王家の当主問題。

「亡くなられた寛仁さまも、彬子さまが跡を継がれることを望んでいられたため、宮内庁は、信子さまが長期の病気療養中という理由で、彬子さまが当主になられることを特例で認めるスタンスだったそうです。

 しかし、信子さまが“慣例では親王妃だった私が当主になることになっています”などと主張されたため、当主が決まらなかったみたいなんです。結局、信子さまは考えを変えられることはなく、“それでは宮家存続は難しい”ということで、廃止という苦渋の決断をせざるを得なかったようです」(宮内庁関係者)

 その信子さまは6月5日、宮内記者会に対して、一通の手紙を送っていた。

<療養の経験を人生の糧と感謝し両陛下の御意向のもと、微力ながら復興支援などに尽力させていただきたく存じます>

 この手紙の真意を前出の宮内庁関係者がこう言う。

「信子さまは自分の意思を無視して宮内庁や彬子さまが廃止を決めたとお考えなのでしょう。ですから、宮内庁を通さず、直接、宮内記者会に手紙を送って、“自分は当主としての責任を果たせる”“当主に相応しい”と国民に伝えたかったんだと思いますよ」

※女性セブン2013年6月27日号

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