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喫茶店の常温ミルクパック 高カロリー植物油脂原料で腐らず

 コーヒー専門店では、ミルクの入った容器を持ってくると、使った後にすぐ下げに来る。ところが喫茶店やレストランなどのテーブルには、随時使えるよう、常温のままミルクのパックが無造作に置かれていることがある。腐ってしまわないのかと心配になるが……。

 食品添加物に詳しい安部司氏がこう語る。

「実は乳製品じゃないから腐らないんです。菜種油など植物性油脂を主原料に乳化剤、増粘多糖類、着色料などを加え、日保ちを良くするためにPH調整剤を加えたもの。植物油に水を混ぜ、添加物で白濁させミルク風に仕立てています。ほとんどの人が知らずに乳脂肪よりカロリーの高い植物性油脂を入れているのです」

 ちなみに、「安いショートケーキなどに使われる生クリームも同じ手法。植物性油脂と添加物で作られており、乳脂肪成分はほとんど入っていません」(食品問題に詳しいジャーナリスト・郡司和夫氏)

※週刊ポスト2013年6月28日号

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