スポーツ

阪神ファン 巨人ユニに「あれは救命胴衣かっちゅうねん!」

 現在のプロ野球において、人気を二分するのが巨人と阪神の2チーム。しかし、ともに伝統ある球団に声援を送りながら、その性質はまったく別物だ。球界の盟主を自任する巨人ファンと、反骨心の塊のような阪神ファン。水と油の両者を同じ会場に揃え、球場では絶対NGの座談会を決行した!

阪神A:「ウチらがダサイとかいうけど、肝心のお宅らはどうなのよ。今年着ている、あのオレンジ色で袖だけ白いヤツ、ホンマにかっこエエと思うてんの?」

阪神B:「救命胴衣かっちゅうねん。巨人さんはもう少し、歴史や伝統を大事にした方がエエんとちゃいますか。ヤンキースなんか全然ユニフォーム変えてまへんで」

巨人D:「阪神ファンは歴史というより、過去の栄光にとらわれすぎでしょ。いつまでたってもバックスクリーン3連発の話ばっかり。いい外国人がいたら、すぐに“バースの再来や!”と騒ぐのはもう春の恒例行事。“あぁ、またか”ってこっちが恥ずかしくなる」

──確かに、巨人ファンがV9にこだわるイメージはありませんね。

阪神A:「それはね、ファンの野球への思いが薄いからですわ。所詮巨人ファンは巨人という球団が好きなんじゃなくて、“いま強いから巨人が好き”なんや。とにかく勝てばエエ、ただそれだけ。野球の面白さとか関係ない。その証拠に、どんな負け試合でも阪神ファンは試合終了まで球場に残るけど、巨人ファンは途中で見切りをつけてさっさと帰ってしまう。考えられへん」

巨人C:「途中で帰る人が多いのは認めるけど、それには別の理由もある。後楽園やドームの座席は、接待で使われるケースが多い。自分のお金で観ているわけじゃないから、帰ってしまう人もいる」

阪神B:「そもそもあんなアホみたいにドームラン(*注)が出る球場、インチキですわ。甲子園は広い。昔はラッキーゾーンがあったけど、今はないからズルできへん。あと、ついでにいうとくと、東京ドーム最寄りの駅(JR水道橋駅)の『闘魂込めて』の発車ベルはやめてくれ。あれ聞くだけでサブイボが出るわ」

巨人D:「関西で走っている、白黒で虎柄のタクシー(タイガースキャブ)もいい勝負でしょう。あんなの恥ずかしくて、乗りたくないですよ」

阪神A:「(小声で)……うん、あれはファンでも恥ずかしい(笑い)」

【*注】東京ドームで出る、他球場ならば入らなかったと思われるホームランの意。

※週刊ポスト2013年7月12日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

元交際相手の白井秀征容疑者(本人SNS)のストーカーに悩まされていた岡崎彩咲陽さん(親族提供)
《川崎・ストーカー殺人》「悔しくて寝られない夜が何度も…」岡崎彩咲陽さんの兄弟が被告の厳罰求める“追悼ライブ”に500人が集結、兄は「俺の自慢の妹だな!愛してる」と涙
NEWSポストセブン
グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカル
【ニコラス・ケイジと共演も】「目標は二階堂ふみ、沢尻エリカ」グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカルの「すべてをさらけ出す覚悟」
週刊ポスト
阪神・藤川球児監督と、ヘッドコーチに就任した和田豊・元監督(時事通信フォト)
阪神・藤川球児監督 和田豊・元監督が「18歳年上のヘッドコーチ」就任の思惑と不安 几帳面さ、忠実さに評価の声も「何かあった時に責任を取る身代わりでは」の指摘も
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《ハワイで白黒ペアルック》「大谷翔平さんですか?」に真美子さんは“余裕の対応”…ファンが投稿した「ファミリーの仲睦まじい姿」
NEWSポストセブン
赤穂市民病院が公式に「医療過誤」だと認めている手術は一件のみ(写真/イメージマート)
「階段に突き落とされた」「試験の邪魔をされた」 漫画『脳外科医 竹田くん』のモデルになった赤穂市民病院医療過誤騒動に関係した執刀医と上司の医師の間で繰り広げられた“泥沼告訴合戦”
NEWSポストセブン
被害を受けたジュフリー氏、エプスタイン元被告(時事通信フォト、司法省(DOJ)より)
《女性の体に「ロリータ」の書き込み…》10代少女ら被害に…アメリカ史上最も“闇深い”人身売買事件、新たな写真が公開「手首に何かを巻きつける」「不気味に笑う男」【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
2025年はMLBのワールドシリーズで優勝。WBCでも優勝して、真の“世界一”を目指す(写真/AFLO)
《WBCで大谷翔平の二刀流の可能性は?》元祖WBC戦士・宮本慎也氏が展望「球数を制限しつつマウンドに立ってくれる」、連覇の可能性は50%
女性セブン
「名球会ONK座談会」の印象的なやりとりを振り返る
〈2025年追悼・長嶋茂雄さん 〉「ONK(王・長嶋・金田)座談会」を再録 日本中を明るく照らした“ミスターの言葉”、監督就任中も本音を隠さなかった「野球への熱い想い」
週刊ポスト
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
笹生優花、原英莉花らを育てたジャンボ尾崎さんが語っていた“成長の鉄則” 「最終目的が大きいほどいいわけでもない」
NEWSポストセブン
日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん
亡くなったジャンボ尾崎さんが生前語っていた“人生最後に見たい景色” 「オレのことはもういいんだよ…」
NEWSポストセブン