ビジネス

「私が社長です」APAホテル社長 夫が言うこと正しいと確信

 ビジネスで成功し、大富豪となるには、本人の才覚もさることながら、内助の功も大きな力となる。アパホテル社長の場合はそれは夫だった。

「主人はワンマン経営者として知られていますが、家でも冷蔵庫の扉を自分で開けたことがないぐらいの超ワンマン(笑い)。私がアパホテルの社長になってアパグループの顔として振る舞っているのも、そもそもは主人にいわれたから。主人がいうことは絶対に正しいと確信してますから、反発も不安もありませんでした。夫婦ゲンカ? 一度もしたことないですね」

 そう話すのはアパホテル社長の元谷芙美子(ふみこ)氏だ。現在の成功も、ひとえに夫の外志雄(としお)氏(アパグループ代表)のおかげと断言する。

 常に夫を立て、全幅の信頼のもとに付き従う妻の姿──それは、成功者の夫婦によく見られる典型例だ。

『ユダヤ人大富豪の教え』の著者で、お金持ちの実像に詳しい作家の本田健氏が解説する。

「お金持ちというのはビジネスで相当のストレスを抱えている人が多い。その上に、家庭内で余計にストレスがかかると、仕事にも影響が及びます。富豪の妻は夫のどんな些細な悩みや愚痴にも耳を傾けられる聞き上手の女性が多い傾向があります。

 それは、そもそも夫のことを深く尊敬している妻だからこそできることです。また、夫がビジネスや事業で失敗した時には、自分が助けてあげればいいという自立心も持っているから、普段から支えられるのです。

 夫はそういう妻には“ありがたい”と、感謝の念を抱くことができる。それこそが、富豪たちが家族のためにも必死で働こうというモチベーションにつながるのです」

 本田氏が所得別にアンケート調査を行なったところ、「パートナーは大切か」という質問に「はい」と答えた人は年収1000万円以下で20%だった。しかし、年収3000万円以上になると37%に急上昇する。裕福になればなるほど、「妻は大切だ」と感じているという結果が出たのだ。

※週刊ポスト2013年8月16・23日号

関連キーワード

トピックス

全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
JR東日本はクマとの衝突で71件の輸送障害 保線作業員はクマ撃退スプレーを携行、出没状況を踏まえて忌避剤を散布 貨物列車と衝突すれば首都圏の生活に大きな影響出るか
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《全国で被害多発》クマ騒動とコロナ騒動の共通点 “新しい恐怖”にどう立ち向かえばいいのか【石原壮一郎氏が解説】
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
NEWSポストセブン
“ポケットイン”で話題になった劉勁松アジア局長(時事通信フォト)
“両手ポケットイン”中国外交官が「ニコニコ笑顔」で「握手のため自ら手を差し伸べた」“意外な相手”とは【日中局長会議の動画がアジアで波紋】
NEWSポストセブン
11月10日、金屏風の前で婚約会見を行った歌舞伎俳優の中村橋之助と元乃木坂46で女優の能條愛未
《中村橋之助&能條愛未が歌舞伎界で12年9か月ぶりの金屏風会見》三田寛子、藤原紀香、前田愛…一家を支える完璧で最強な“梨園の妻”たち
女性セブン
土曜プレミアムで放送される映画『テルマエ・ロマエ』
《一連の騒動の影響は?》フジテレビ特番枠『土曜プレミアム』に異変 かつての映画枠『ゴールデン洋画劇場』に回帰か、それとも苦渋の選択か 
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン