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牛肉のたたき 作っておけば酒肴やサンド、贅沢な素麺になる

 一旦多めに作っておくことで、様々な食べ方ができたらこりゃ便利。NHK『きょうの料理』『あさイチ』で人気の“ばぁば”こと料理研究家・鈴木登紀子さん(89才)が、“その後の活用は気分次第”な「ばぁば風牛肉のたたき」の作り方を教えてくれました。

 * * *
 材料は4人分です。牛もものかたまり肉300gは、焼く直前に塩・こしょう少量をふって手でよくもみこんでおきます。フライパン(できれば鉄)をよく熱してサラダ油大さじ?を引き、牛肉を入れて菜箸で転がしながら中火で焼き目をつけます。

 全体に焼き目がつきましたら、一旦火を止めて酒大さじ2としょうゆ大さじ3をふりかけます。すぐに金属製のボウルをきっちりとかぶせ、ごく弱火にして6分ほど蒸し焼きにします。

 お肉に火が通ったらバットなどに取り出し、焼き汁を少し煮詰めてお肉に回しかけてそのまま冷まします。充分に冷めたら冷蔵庫に入れてください。焼き上がりはまだ身がやわらかく、切りにくいもの。冷蔵庫でよく冷やすと切りやすくなります。

 お出かけの予定があるのでしたら、焼くだけ焼いて、冷蔵庫に入れて外出する手もございますね。

 お肉を切る際は、繊維に直角に包丁を入れ、なるべく薄く切る方が美味です。長さの1/3を内側に折って、放射線状に器に盛ります。

 薬味は、にんにく・しょうが各1片をすりおろしたものと、あさつき(万能ねぎ)の小口切り。それぞれをお肉の上に少しずつあしらい、お好みで焼き汁をかけます。

 お肉が余ったら、たとえばエシャロットを縦2~4つに切って薄切りにしたお肉で巻き、レモンを絞ればちょっと小粋な酒肴にも。エシャロットのちょっとくせのある香りと歯触りが牛肉とよく合いますよ。

 また、パンにはさんでサンドイッチに、すし飯にのせてたたき丼に、あるいは、おそうめんにのせて冷たいかけつゆを張りますと、ごちそう麺になります。いつものサラダに加えるだけでも食卓が華やぎます。

 ちなみに、かたまり肉を2本用意して、レアとミディアムというふうに焼き加減を変えて冷凍しておきますと、不意のお客さまのときなどにも重宝します。どうぞお試しくださいませ。

※女性セブン2013年9月19日号

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