国際情報

毛沢東主席の唯一の孫、毛新宇氏は中国初の人工授精児だった

 毛沢東主席の唯一の孫、毛新宇氏(1970年生まれ、人民解放軍少将)が人工授精で誕生したことが中国の月刊誌『炎黄春秋』最新号(9月号)によって初めて明かされた。孫の誕生を待ち望む毛主席の心情をおもんばかった周恩来首相が発案したもので、当時の中国の医療界では最高水準の中国人民解放軍の付属病院「301病院」で特別チームを編成。緻密な計画を立て実行したことが、毛新宇氏の誕生につながった。

 しかし、当時76歳だった毛主席は孫の誕生の知らせを受けて、「ああ、世界で、ものを食べる口が一つ増えた」とだけ述べて、喜びを露わにしなかったという。

 この毛新宇氏の誕生秘話は当時の黄永勝・軍総参謀長の息子の黄春光氏が書いたもので、黄永勝氏は毎日、病院から毛主席の二男、毛岸青氏と妻の邵華さんの体温や血圧などのデータを報告させていたという。黄永勝氏は人工授精について、日記に克明に記録しており、これをもとに黄春光氏が記事を書き、同誌に寄稿した。

 それによると、産婦人科、泌尿器科、神経科、内科の医師による特別チームが作られ、主に邵華さんの体調を詳しく調べ、妊娠しやすい日を特定。一回目の人工授精は失敗したが、2回目で成功したという。

 毛新宇氏は中国で生を受けた初の人口受精児だが、本人にこの事実が知らされることはなかった。

 同時に、孫の誕生に関する毛主席の冷淡ともいえる反応もこれまで明かされることはなかった。とはいえ、毛新宇氏誕生の際に発した毛主席の言葉については諸説あり、「口が一つ増えた」との発言について疑問視する声もあるのは事実だ。

 いずれにせよ、同誌の記事によって、毛新宇氏自身が「人口受精児」だったことを知ることになるのは間違いない。

関連キーワード

関連記事

トピックス

「ラオ・シルク・レジデンス」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
「華やかさと品の良さが絶妙」愛子さま、淡いラベンダーのワンピにピンクのボレロでフェミニンなコーデ
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左・撮影/山口比佐夫、右・AFP=時事)
《笹崎勝巳レフェリー追悼》プロレス仲間たちと家族で送った葬儀「奥さんやお子さんも気丈に対応されていました」、クマ襲撃の現場となった温泉施設は営業再開
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
役者でタレントの山口良一さんが今も築地本願寺を訪れる理由とは…?(事務所提供)
《笑福亭笑瓶さんの月命日に今も必ず墓参り》俳優・山口良一(70)が2年半、毎月22日に築地本願寺で眠る亡き親友に手を合わせる理由
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン