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長野県高山村 食事や温泉など生活習慣が“長寿の里”の秘密

 人口約8000人のうちの約2000人が65才以上の高齢者である長野県の高山村。高齢者が、いつまでも元気で働いている“長寿の里”として知られている。

 記者が訪れたのが8月半ば。東京では残暑が厳しい時期だったのにもかかわらず、高山村はクーラーなしでも過ごせるほど快適な涼しさだった。

 標高400~1500mに位置し、坂道が多いのもこの村の特徴。足腰を鍛えられている高齢者も多いようだ。村内で開催されている80才以上の人のみが参加していたゲートボール大会では、プレーをしている高齢者は足腰がしっかりしていて、2時間ほぼ立ちっぱなしでもまったく疲れる様子はなかった。

 参加者に話を聞くと、りんごやぶどう、米、野菜などの農業を営む人が多く、豊富な農作物が食卓に並ぶことも多いという。

 また、8つの温泉があり、日常的に温泉を利用していることも村民の健康を支えているといえそうだ。山に囲まれた高山村は坂道も多い。村のあちこちにりんごやぶどう農家が。ゲートボール歴20年という井浦せいさん(93才)は、とにかく体を動かすことが好き。

「体を動かしていないと調子が悪くなるんですよ。今も自分の家の農園でりんごとか果物を育てているけれど、毎朝、手入れしたり、草むしりなんかをして体を動かしています。仕事がないときは家の近所を30分ぐらい歩くこともあります」

 午前5時から8時まで農園で仕事をして、それから朝食。食事の用意は同居している息子の嫁がしてくれる。

「朝はご飯とみそ汁、小魚が多いですね。朝しっかり食べるので、昼は抜いて夜にしっかり。夏は冷麺とか麺類が多くて、サラダや焼き魚などの付け合わせがつくこともあります。好き嫌いなく、何でも食べるけれど、ご飯はお茶碗に半分ぐらいと軽めにすませます」(井浦さん)

 日々の食生活で欠かせないのが梅。みそ汁にも梅干を入れるほどだ。

「お茶うけに自家製の梅の甘酢漬けを食べます。かつお節をかけたりして食べるとおいしいんです。塩分は自分でつけるから調整しやすいし、これを食べると疲れもとれる気がしますね」(井浦さん)

※女性セブン2013年9月26日号

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